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2013年7月8日月曜日

書評 『キャリア教育のウソ』(児美川孝一郎、ちくまプリマー新書、2013)-キャリアは自分のアタマで考えて自分でデザインしていくもの



『キャリア教育のウソ』(児美川孝一郎、ちくまプリマー新書、2013)は、法政大学キャリアデザイン学部で教育学を教える大学教師として、18年にわたって教え子を社会に送り込んできた人が書いたキャリア論です。

2000年初頭から急速に拡まってきた「キャリア教育」について、その功罪について考えた内容です。

基本的にヤングアダルト向けのちくまプリマー新書ですが、若者だけでなく、若者にかかわる人は読んで得るものが多い内容の本だといっていいでしょう。

どうしても教育やキャリアという生き方にかんする問題については、自分自身の狭い経験をもとに判断しまいがちな傾向があるのではないでしょうか? これは自戒も込めた反省です。

時代の激変の波をもろにかぶるのは、まずは若者たちであり、やや遅れて中高年にも及んでくるもの。それは端的に仕事にたいする考え方にあらわれてくるものであり、同時に消費行動にも大きな変化としてあらわれるものですね。

いや、むしろマーケティングにおける消費行動が先行し、人事組織における行動として現れてくるまでにはタイムラグ(=時間差)があるといったほうがただしいでしょう。

したがって、若者たちの消費行動を深く突っ込んで知るためには、同時に人事組織における意識や行動について考えることが必要です。

この20年は大人たちは「失われた20年」と決まり文句のようにクチにしてきましたが、この20年のあいだになにがどう変化してきたのか、それぞれの立場でキャリアをデザインしていく立場にある若者たちの視点で考えることは、ビジネスだけでなくこれからの日本を考えるうえで必要なことだと思います。

終わりなきプロセスとしてキャリアは自分でデザイン(=設計)していかなければならないのです。ポジティブにとらえば、自分の人生は自分でデザインできるようになったといっていいかもしれませんね。

キャリアにかんする意識がこのように大きく変化してきたという事実、これは人事組織関係者だけでなく、すでに組織内にいる人も真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか?

いろいろ考えさせてくれる内容です。





目 次

プロローグ  それぞれの卒業後
第1章 キャリア教育って、なに?
 1. キャリア教育の狭すぎるかたち
 2. キャリア教育の原点
第2章 ウソで固めたキャリア教育?
 1. 「やりたいこと」探しの隘路
 2. 「職場体験」って意味があるの?
 3. 「キャリアプラン」なんて、立てられるの?
 4. 「正社員モデル」の限界
エピローグ 転換期を生きるということ

著者プロフィール

児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)
1963年東京都生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1996年より法政大学に勤務。2003年に新設されたキャリアデザイン学部教授。専攻は教育学。現在学部でキャリア教育論、大学院でキャリアガイダンス論を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


<ブログ内関連記事>

書評 『仕事漂流-就職氷河期世代の「働き方」-』(稲泉 連、文春文庫、2013 初版単行本 2010)-「キャリア構築は自分で行うという価値観」への転換期の若者たちを描いた中身の濃いノンフィクション

働くということは人生にとってどういう意味を もつのか?-『働きマン』 ①~④(安野モヨコ、講談社、2004~2007)

『重版出来!①』(松田奈緒子、小学館、2013)は、面白くて読めば元気になるマンガだ!

書評 『キャリアポルノは人生の無駄だ』(谷本真由美(@May_Roma)、朝日新書、2013)-ドラッグとしての「自己啓発書」への依存症から脱するために

月刊誌「クーリエ・ジャポン COURRiER Japon」 (講談社)2010年5・6月合併号「ビジネスが激変する「労働の新世紀」 働き方が、変わる。」(SPECIAL FEATURE)を読む

書評 『コンピュータが仕事を奪う』(新井紀子、日本経済新聞出版社、2010)-現代社会になぜ数学が不可欠かを説明してくれる本

「ワークライフバランス」について正確に理解すべきこと。ワークはライフの対立概念ではない!?

書評 『仕事ができる人の心得』(小山昇、阪急コミュニケーションズ、2001)

書評 『失われた場を探して-ロストジェネレーションの社会学-』(メアリー・ブリントン、池村千秋訳、NTT出版、2008)-ロスジェネ世代が置かれた状況を社会学的に分析

「就活生」はもっと中小企業に目を向けるべき-「就活生」と中小企業とのあいだに存在するパーセプション・ギャップを解消せよ!

書評 『日本でいちばん大切にしたい会社』、『日本でいちばん大切にしたい会社2』(坂本光司、あさ出版、2008、2010)





(2012年7月3日発売の拙著です)





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