うちの近所のホームセンターの園芸部門で「パキスタン鉢」というものを見つけました。
現在の住居には庭がないので残念ながら園芸ができませんが、子どものときから好きなので園芸コーナーはときどき見ています。四季折々の草花や庭木の苗、野菜の苗を見るのはじつに楽しいですね。
「パキスタン鉢」というのは、大型の素焼きの鉢。
でもなんでパキスタンなんだろう?
調べてみたら、正真正銘のメイド・イン・パキスタンのようです。パキスタンのハンドメイドのテラコッタの鉢。わざわざパキスタンから輸入しているのか!
パキスタンというと核開発だとか、タリバンだとか、あまりかんばしくないイメージが日本でも定着してしまっていますが、あえてパキスタンを名称に入れても売れるというのは、園芸愛好家にとっては「ブランド」となっているからだろう。
パキスタンの人件費が日本より安いのは当たり前ですが、まさかそれだけの理由で、わざわざネガティブなイメージのついた「パキスタン」を商品名に入れるはずがありませんね。
一般的な認識と、限定されたマーケットにおける認識、この二つはかならずしも一致しないようです。「パキスタン鉢」は、そんな事例の一つといっていいでしょう。
パキスタン鉢が、日本とパキスタン友好のシンボルの一つになるといいですね。
<関連サイト>
ジョイフルホンダで取り扱っている「パキスタン鉢」
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