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2011年12月21日水曜日

世界のなかで日本が生き残るには、自分のなかにある「日本」を深掘りしてDNAを確認することから始めるべきだ!




日本の国内市場が縮小していくなか、市場を世界に求めて企業活動がグローバル化していくのは不可避の流れですね。

世界のなかで日本が生き残るには、自分のなかにある「日本」を深掘りして、「日本のDNA」 を再確認することから始めるべきでしょう。そう感じるようになった方々も少なくないと思います。

そこで薦めたいのがこの 『「日本デザインの遺伝子展」の記録 DNA of Japanese Design』(ジェトロ、2006) という本です。

ジェトロがタイ政府の依頼で企画し、2006年にバンコクで開催した 「日本デザインの遺伝子展」の日本語カタログです。

タイには、タクシン政権時代にジェトロの協力で、日本の 「一村一品運動」 にヒントを得た 「OTOP」(One Tambon One Product)がつくられて成功しています。

タイが 「自前の製品」 を世界に売っていくためには、タイとタイ人自身が、自分の根っこを知らねばならないという問題意識から、世界的にもすぐれた日本のものづくりの根本に何があるのか知りたいというタクシン首相(当時)自身の強い思いから生まれた企画展です。

日本デザインのコンセプトを15の遺伝子(DNA)に集約して抽出したのは、岡本太郎記念館館長もつとめるプロデューサーの平野暁臣氏。

15の遺伝子とは以下のものです。

① 小さく、薄く、軽くする
② 機能を集める
③ 携帯化、身体化する
④ 時間と空間を拡げる
⑤ 飾りを削ぎ落とす
⑥ コミュニケーションを媒介する
⑦ 自動化、省力化する
⑧ 技能を開放する
⑨ バリエーションを拡げる
⑩ 誰もが使えるようにする
⑪ 自然を映す
⑫ システムに編成する
⑬ 素材を活かす
⑭ 素材を拓く
⑮ 美しく包む

コンセプトだけではピンとこないかもしれませんが、コンセプトごとに整理された具体的な製品をみれば十分に納得できるものだと思います。

わたし自身、企画展そのものを直接見ることはできなかったのは残念ですが、『「日本デザインの遺伝子展」の記録』という本の形になっていますので、これをご覧になっていただくと、必ずや何かのヒントが得られるのではないかと思います。




『「日本デザインの遺伝子展」の記録』(2006年)に先行して、同じくジェトロからは 『JAPAN’S CREATIVE THINKING』(ジェトロ、2001)という英文のビジュアル本も刊行されています。

帯にはこう書いてあります。

日本人のもの作りと仕事の発想
"過去" から "現在" へ
受け継がれていく創造のパワー
速く、小さく、美しく、より便利に、よりシンプルに、そしてより高度に
新しい視点でとらえる日本のイメージ

海外向けに、日本のものづくりのコンセプトを新旧対比させることでビジュアルに示した写真集です。

カバー写真にもあるように、ホンダの ASIMO と茶坊主のからくり人形が一緒に登場していますが、まったく違和感を感じませんよね。本文のなかではこの二つをつなぐものとして、Symbiosis with Machines (機械との共生)というタイトルがつけられています。

写真のキャプションは英文で、ずべて巻末にまとめて掲載されていますが、日本人なら図版をみれば直観的にわかることなので、あえて目をとおす必要もないでしょう。

説明は英語ですが、グラフィックの中身については日本人であればなんとなくは知っているわけですから、それほど理解するのに困難は感じないと思います。


温故知新(おんこちしん)

冒頭にも書きましたが、世界のなかで日本が生き残るには、自分のなかにある日本を深掘りするしか答えはでてこないと思います。いわゆる自分自身のアイデンティティを深く知ること。

温故知新という四字熟語があります。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」と読みますが、まさに古き日本をたずねて、深掘りすることで新しいものを知り、作りだし、そして世界にむけて発信することでありますね。

そろそろ、日本についてもっと真剣に捉え直してみることが必要ではないでしょうか。

とはいえ、排他的に日本を主張するのではなく、世界に開かれた日本として自覚することが重要です。

そのためにも、こういった図録で、日本のものづくりの遺伝子(DNA)が何であるかを知ることはきわめて重要な一歩になることだといって過言ではないでしょう。








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