『小さなことでいいから、まずは一番になりなさい。』
そう、まさにそうなのです。
営業に限らず、ビジネスパーソンが自信をもつには、「小さなことでいいから、まずは一番」を目指すことなんですね。
自信とは、自分を信じる、ということ。英語でいえば、セルフ・コンフィデンスです。
「世界で一番」になれ、なんて誰も言っているわけではないのです。「職場で一番」、でいいのですよ。
電話を一番にとる、朝一番に出社する、なんてことでもいいわけです。これならやろうという意志のチカラさえあれば、おカネもかかりません。
趣味の世界では「この人に聞け」状態になるというのもいいですね。たとえば映画の話にかけては職場では一番というのもいいでしょう。会社で一番である必要はないし、日本で一番である必要もありません。
「好きなこと」や「得意なこと」で相対的な優位性を確立せよ、そうすれば自分に自信をもつことができるということなのです。
自分に自信がもてればコミュニケーションもスムーズになってきます。コミュニケーションはテクニックやスキルよりも、まずは自信をもつことが先決なのです。
わたしはこの本を読んでいて、拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)とは、じつは同じ問題意識から発している内容だなと、つよく共感しました。
その後、著者の高田稔さんとは、先日会食しながら意気投合。2013年から、いろいろコラボしていくことになりそうです。いまから楽しみです。
「目立たない仕事で目立て!」というのは、なんだか矛盾に満ちたように聞こえるかも知れませんが、あきらかに事実です。見ている人はかならず見ているのですから。
もちろん、すぐに人生が変わるなんてことは世の中ありえません。最低でも3ヶ月は続けてなくてはなりません。そのこともきちんと書いてあるこの本は、やさしい語り口ながら本質論を書いた本であるといっていいでしょう。
ぜひ若いビジネスパーソンに読むのを薦めてあげてください。
目 次
はじめに
1. 小さなことでいいから、まずは「一番」をめざしなさい
2. 自分の強みで「一番」をめざしなさい
3. 相手にマッチングする「一番」をつくりなさい
4. 自分の「一番」を活かす習慣を身につけなさい
おわりに
著者プロフィール
高田 稔(たかだ・みのる)
A & M Enterprise(有)取締役。1969年生まれ。東京都杉並区出身。立命館大学経済学部卒業。1993年アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッドに入社。日本国内およびグアム、マイクロネシア地域の営業およびマネジメントを10年間行なう。営業成績が認められ、センチュリオンクラブ(トップ10位)、アンバサダークラブ(トップ3位)、プレジデントクラブ(社長賞)を3年連続で受賞。2005年に営業コンサルティング会社A & M Enterprise を設立。英国ハル大学にてMBA取得。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものに加筆)。
(2012年7月3日発売の拙著です)
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