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2012年1月18日水曜日

アジア進出に際しては「失敗事例」を押さえたうえで「成功方法」を考えよう-『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?』 と 『アジアで成功する企業家の知恵』を読む


これから「アジア」に企業進出を考えている中堅中小企業の社長やナンバー2は、まずは2011年に出版された本を2冊紹介します。

『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?-「後悔しない」成功マニュアル-』(日経トップリーダー編、日経BP社、2011)

『アジアで成功する企業家の知恵』(増田辰弘/馬場 隆、めこん、2011)

出版されたのは『アジアで成功する企業家の知恵』のほうですが、読む順番は変えて『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?』から読んだほうがいいいでしょう。

なぜなら成功談だけを読んでも、そのまま自分の会社にあてはめることが難しいからです。

『アジアで成功する企業家の知恵』は、一般的な成功法則というよりも、なんとかアジアで勝ち残っている中小企業を事例として取り上げています。

国内であれ、国外であれ、あたらしい事業というものはベンチャーである以上、絶対に成功する保証はどこにもありません。

しかも、国内で成功した経験をもっていると、逆に「成功の罠」にはまって、日本での成功法則が通用しない海外で手痛い失敗をしてしまう可能性がなくもありません。

なぜ失敗したのか、失敗をどう乗り越えて現在の成功に結びつけたのかを知る方が、じつは「急がば回れ」で実り多いこともあります。

成功した事例より、失敗した事例のほうがじつは多いのですが、オモテにでてこないだけなのです。もちろん、本として取り上げられるのは、過去に失敗はしたが、現在は成功しているという事例が中心になります。そうでなければ、喜んで失敗談を語ることはないでしょうから。

 『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?-「後悔しない」成功マニュアル-』(日経トップリーダー編、日経BP社、2011)の目次を紹介しておきましょう。

中国と東南アジアのベトナム、タイ、インドネシアを取り上げています。

中国       

迷っているなら、まず動き出す 
進出はここから始める
絶対に手を抜けない 
成功に導く「人」「モノ」「金」
進出のメリットを最大限に発揮 
社長力で事業を加速する
現地で誰もが悩まされる 
トラブルはこうして克服
100人アンケート調査 
中国の中小企業社長の本音

アジア            
         
「チャイナ・プラス・ワン」筆頭の実力は本物か?
ベトナムでの勝ち方
企業集積は「名古屋並み」で町工場、非製造業に商機 
タイからアジアを攻略
人口世界4位、2億3800万人の需要が立ち上がる 
インドネシア進出のコツ

わたしがつよい印象を受けたのは、社長の「対話力」がカギだという指摘がされている点です。「あ・うん」の呼吸がいっさい通用しないのが海外。これは中国だけでなく、東南アジアでも同じことです。キチンと相手の言うことに耳を傾けて、しかも言うべきことは言うという姿勢が求められます。

とはいえ、同じ人間どうし、共感するチカラがものを言うのは日本でも海外でも同じです。ここで働くのは、人間力そのものでしょう。

しかし、気が抜けないのもまた海外海外進出とはホームでの戦いではなく、あくまでもアウェーでの戦いなのです。プレッシャーに耐え抜く精神力も重要です。

語学については、実践的なアドバイスがコラムのなかで紹介されています。「NHK中国語講座の4月と5月」だけで十分だ」、と。要は、信頼できる現地パートナーを見つけることが大事。なんといってもアウェーなのですから、日本の常識は通用しません。


『アジアで成功する企業家の知恵』(増田辰弘/馬場 隆、めこん、2011)は、長年アジアで活躍する企業家を取材してきたジャーナリストの取材記録を編集したもの。

ヒト・モノ・カネの経営資源では大企業の劣る中小企業が、海外で成功するには、具体的にどんなアタマの使い方をしているかの実例が多数紹介されています。

目次を紹介しておきましょう。

第1部 ビジネスマンのためのアジア情報
             大づかみに知るアジアの変化
アジア・ビジネスで失敗しないために
変化を続ける中国-驚きの12連発
タイで実感する最新アジア-驚きの8連発


第2部 企業実践編-アジアで成功する企業人の知恵

既存のビジネスインフラの活用
日本で一番少額でのアジア進出を追求
ワンストップサービスで日本企業の進出を支援
海外人脈のつくり方、生かし方
日本式サービスを直移転
食品産業の成功のカギは機密保持
21世紀型のアジア企業を追求
リスク情報を顧客に定期便で届けて共存共栄

第3部 特別編-将来を見据えて   

日本企業を超える複合的経営
系列のしがらみを越えアジアへ展開
アジアのその次を目指しインドに進出

この本には成功例しか書いてありませんが、「第2部 企業実践編-アジアで成功する企業人の知恵」には、いずれも一筋縄ではいかない成功への軌跡が書かれています。貴重なアドバイスも含まれています。

要は、人まねではなく、自分のアタマで考えつくすということの重要性が強調されています。独自の取り組みでなら、ヒト・モノ・カネに不足するものがあっても道は開ける、と。


面白いのは、「第3部 特別編-将来を見据えて 日本企業を超える複合的経営」で紹介されているタイの会社です。「技術は日本並み、経営はグローバルスタンダード」というコンセプトは、ある意味ではアジアで成功するカギを一言で言い切っているかもしれません。

なんども繰り返しますが、社長が自社の事業に精通している当然だとしても、海外においてその成功法則がそのまま通用するわけではないことです。みな、いずれも手探りで切り開いていったことがわかります。


とはいえ、日本にはすでにないチャンスが転がっているのが、海外、とくにアジアです。ぜひ、アジアで成功をつかんでいただきたいものだと祈念してやみません。










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end

2011年11月17日木曜日

「ベトナム投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2011年12月12日(東京)と13日(名古屋)に開催されます(入場無料)


 「ベトナム投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2011年12月12日(東京)と13日(名古屋)に開催(入場無料)されることになりました。

 『日経ビジネス』最新号(2011年11月14日号)が、「VIP経済圏」(ベトナム・インドネシア・フィリピン)として特集しているように、ベトナムは進出先として検討する意味のある国といってよいでしょう。

 ベトナムは国土が南北に長く、ロジスティックスの観点からは問題がないとはいいませんが、若年人口が多く人口ピラミッドが末広がり型であるだけでなく、長く中華文明圏(儒教・道教・大乗仏教)のなかにあったために、その他の東南アジア諸国とは大きく異なり、勤勉で向上心が高いなど、日本との共通性も多い点は強調しておきましょう。

 ベトナムに現地進出を考えておられる方は、ぜひ最新の「投資情報」を知る機会として活用されることを推奨いたします。

 以下に、国際機関日本アセアンセンターによるセミナーの紹介文を転載いたします。


◇◇--------------------------◇◇
「ベトナム投資セミナー(東京・名古屋)」のご案内 
◇◇--------------------------◇◇

日本アセアンセンターは、ベトナム計画投資省他と共催で、東京・名古屋で「ベトナム投資セミナー」を開催いたします。

ベトナムは、中国に集中した生産拠点分散化の候補地として注目され、シンガポールをはじめ外国からの直接投資が増加しており、2010 年の外国直接投資額は、79 億ドル、日本からの投資額は、11 億ドルとなっています。2010 年は、6.78%の成長率を達成し、一人当たりのGDP は約1,200ドルになりました。金融危機の影響により製造業への大型投資は減少する一方で、不動産やホテル・飲食業など非製造業への投資が増加傾向にあります。最近のトレンドとしては、8,500万人の市場をターゲットにした企業の進出が進んでいます。

今回のセミナーでは、ベトナム計画投資省外国投資庁ド・ニャット・ホアン長官から基調講演を頂く他、ベトナムで操業されている企業の方より進出体験談をお話いただく予定です。
ぜひこの機会に、皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。

【東京会場】
日時: 2011年12月12日(月)13:30-16:30
会場: 帝国ホテル 本館中2 階 「光の間」
    東京都千代田区内幸町1-1-1  
参加費: 無料
詳細・お申込み: 
http://www.asean.or.jp/ja/invest/about/eventinfo/2011/2011-18.html


【名古屋会場】
日時: 2011年12月13日(火)13:30-16:30
会場: 名古屋商工会議所 3階 第5会議室
    愛知県名古屋市中区栄2-10-19        
参加費: 無料
詳細・お申込み: 
http://www.asean.or.jp/ja/invest/about/eventinfo/2011/2011-19.html


注)東京と名古屋で、それぞれ申込みフォーマットが異なりますので
ご注意ください。


<問い合わせ先>
日本アセアンセンター 投資部
TEL:03-5402-8006
-----------------------------

 なお、冒頭に掲載した写真は、住友商事の開発・運営によるハノイの日系工業団地「タンロン工業団地」です。Thang Long とは漢字で書けば「昇龍」のことです。現在ベトナムでは漢字は使用されていません。


<ブログ内関連記事>

ベトナムのカトリック教会
・・大乗仏教国ベトナムですが、フランスの植民地であったため、とくに南部にはカトリック人口もすくなからず存在します。人口の12%がカオダイ教、7%がカトリックです。アジアでは、フィリピン、韓国についでカトリック人口が多いことはあまり知られていません。

「フィリピン投資セミナー」 (国際機関日本アセアンセンター)が、2011年7月28日に開催(入場無料)




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2011年7月27日水曜日

「サービス産業アジア進出支援セミナー-アジア市場はこう狙え!タイ・ベトナムの先行事例から学ぶ-」 (JETRO)が、2011年8月25日(東京)開催(入場無料)


 2011年8月25日(木)に「サービス産業アジア進出支援セミナー-アジア市場はこう狙え!タイ・ベトナムの先行事例から学ぶ-」(JETRO)が開催されます。入場無料です。

 東南アジア、とくにタイやベトナムに現地進出を考えておられるサービス産業の方は、ぜひ最新の「現地進出」や「現地経営」について知る機会として活用されることを推奨いたします。

 上掲の写真は、タイ王国バンコクの ISETAN(伊勢丹)内の和食チェーン大戸屋。今回のセミナーでは、タイに進出した大戸屋の事例が紹介されます。

 以下に、JETRO によるセミナーの紹介文を転載いたします。


◇◇--------------------------◇◇
「サービス産業アジア進出支援セミナー-アジア市場はこう狙え!タイ・ベトナムの先行事例から学ぶ-」
◇◇--------------------------◇◇

 世界経済におけるサービス産業の重要性が高まりつつある中、アジア地域のサービス支出も1998年から2008年までの10年間で約1.6倍に増え、今後一層の増加が予想されています(経済産業省発行「通商白書2010」より)。
 中でもASEAN各国においての経済発展は目覚しいものがあり、小売業の近代化が加速し、欧米等先進諸国に本拠を有する企業が数多く進出しています。

 本セミナーでは拡大するアジア新興市場の「外食・流通・小売」等のサービス産業の進出状況を概観すると同時に、タイ、ベトナムに進出している日系企業の方をお招きし、進出の経緯や現地での取り組みや今後の事業展開をご紹介いただきます。

 是非、この機会にご参加ください。

日時
<大阪会場>
2011年8月24日(水曜) 15時00分~17時45分
<東京会場>
2011年8月25日(木曜) 15時00分~17時45分


場所
<大阪会場>
ヒルトン大阪 4階「金の間」(大阪府大阪市北区梅田1-8-8)
<東京会場>
ジェトロ(東京本部) 5階 ABCD会議室(港区赤坂1-12-32 アーク森ビル)


プログラム(両会場共通)
15:00~15:25 「サービス産業の海外進出の現状」
 ジェトロ進出企業支援・知的財産部 サービス産業支援課長 北川 浩伸
15:25~16:25 「タイでの進出企業実例」
 株式会社大戸屋 常務取締役経営企画部長 濵田 寛明氏
 株式会社大戸屋 取締役海外事業本部長 高田 知典氏
16:25~16:35 (休憩)
16:35~17:35 「ベトナムでの進出企業実例」
 ミニストップ株式会社 常務取締役事業戦略本部長 前田 昭彦氏
17:35~17:45 ジェトロサービス産業(流通・小売・外食等)海外進出支援ミッション(バンコク・ホーチミン)のご案内、閉会

※都合により内容は変更になることがあります。あらかじめご了承ください。

主催: ジェトロ
参加費(両会場共通): 無料
定員: 各会場100名程度 ※定員になり次第、締め切ります。
お申し込み方法
http://www.jetro.go.jp/events/seminar/20110713176-eventを参照
お申し込み締め切り(両会場共通):2011年8月19日(金)
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<関連サイト>

サービス産業アジア進出支援セミナー-アジア市場はこう狙え!タイ・ベトナムの先行事例から学ぶ-(JETRO イベント情報 セミナー・講演会)

JETRO Global Eye 世界は今
・・VODでみる世界経済トピックス オフィシャル・チャンネル)

“アジアの舌”を攻略せよ(NHK クローズアップ現代) 
・・6月20日)放送。なぜタイのバンコクでは成功し、中国では失敗するのか、日本の外食産業の現地進出の最新事情。動画でタイのバンコクに進出したカレーのチェーン店 COCO壱 の事例をみることができる。

大戸屋、アジア展開加速:流通セントラルと FC契約(NNA 2011年7月29日)


<ブログ内関連記事>

なぜ「経営現地化」が必要か?-欧米の多国籍企業の歴史に学ぶ




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