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2013年6月26日水曜日

『週刊ダイヤモンド』の「特集 稲盛経営解剖」(2013年6月22日号)-これは要保存版の濃い内容の特集



「哲学のない経営は有害だ」という教えを自ら考え抜いて実践しつづけ、先般 JAL(日本航空)の経営再建をなしとげた京セラ創業者の稲盛和夫氏という存在です。

苦難につぐ苦難の前半生のなかで、若い時から哲学や宗教的な問いを自らにつきつけて考え続けてきたカリスマ経営者。「宇宙の意思に従い、精進を重ね、魂を磨け」という教えですね。

商人が生きる道を説いた石田梅岩の現代版のような存在でしょうか。いやそれ以上でしょう。苦しい時があるからこそ、「存在」について考えざるを得なくなり、哲学に目覚めるという好例です。

稲盛氏は、日本の中小企業経営者には絶大な影響力をもっているだけでなく、中国でもその著作がベストセラーとなっています。

『週刊ダイヤモンド』の「特集 稲盛経営解剖」がガイドブックとして最適でしょう。 http://dw.diamond.ne.jp/category/special/2013-06-22 「現象は心の投影」であるという稲盛氏の哲学や思想的背景や著作についても紹介されています。

面白いのは、「経営者になってはじめて、大久保利通の素晴らしさに気がついた」という点。「非情と温情、細心と大胆という両極端を同時にもたなければあらたな物事を成し遂げることはできない」、と。まったく同感です。

いままさに「旬の人」である稲盛氏の経営哲学については、じっくりと考えたいものです。





目 次

Interview 稲盛和夫
稲盛和夫インタビュー
Part 1 稲盛和夫とは何者か
 原則は「人としての正しさ」 稲盛和夫の来し方行く末
 【Column】 西郷隆盛に大久保利通 稲盛哲学に生きる薩摩の偉人
 【ドキュメント盛和塾】 “魂”で結ばれた結束力 中小企業経営者の熱き勉強会
 【Column】 「社員をほれさせんかい!」で 変身した“チンピラ社長”
 【「稲盛哲学」はいかにして形成されたか】 働くことで「魂を磨く」 人々の共感を得た“稲盛教”
 【Column】 母校の鹿児島大学で 受け継がれる稲盛経営
Part 2 哲学と実学の実践現場
 【JAL】 アメーバとフィロソフィが 3万2000人の意識を変えた
 植木義晴(日本航空社長)インタビュー
 【KDDI】 合併後初のフィロソフィ改定 根底にある「動機善なりや」
 小野寺 正(KDDI会長)インタビュー
 【Column】 時間当たり付加価値を追え アメーバ経営の極意
 【京セラ】 時間当たり採算表から朝礼まで 本家・アメーバ経営に密着
 堺屋太一(作家)インタビュー
Part 3 稲盛流「成功の方程式」
 稲盛流「成功の方程式」
 【俺の】 飲食業に革命起こす ブックオフ創業者
 【大峰堂薬品工業】 逆境も景気も自ら変えられる
 【ミヤジマ】 事故対応を支えた 社長としての勇気
 【ケアサービス】 介護事業に至要たる 「人格を高める」こと
 【エイブル】 原発作業を支えた 燃える闘魂と使命感
 【神戸合成】 社員の幸福追求し 利益率10%超に
 【関水金属】 社内言語を共通化 納期遅れゼロ実現
 【Book Guide】 稲盛経営がよりわかるお薦めの本
<ブログ内関連>

書評 『稲盛和夫流・意識改革 心は変えられる-自分、人、会社-全員で成し遂げた「JAL再生」40のフィロソフィー』(原 英次郎、ダイヤモンド社、2013)-メンバーの一人ひとりが「当事者意識」を持つことができれば組織は変わる

書評 『全員で稼ぐ組織-JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書-』(森田直行、日経BP、2014)-世界に広がり始めた「日本発の経営管理システム」を仕組みを確立した本人が解説
・・稲盛哲学と経営管理の仕組みが合体した「アメーバ経営」とは?

書評 『俺のイタリアン、俺のフレンチ-ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方-』(坂本孝、商業界、2013)-ビジネスモデル×哲学(理念)を参入障壁にブルーオーシャンをつくりだす
・・「稲盛哲学」の実践者によるビジネスモデル

書評 『「できません」と云うな-オムロン創業者 立石一真-』(湯谷昇羊、新潮文庫、2011 単行本初版 2008)-技術によって社会を変革するといういうことはどういうことか?

(2014年6月12日 情報追加)




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2013年6月20日木曜日

書評 『シゴトの渋滞学』(西成活裕、新潮文庫、2013)-数学者が数式をつかわずに書いた読みやすくて役に立つ実用書


『シゴトの渋滞学』(西成活裕、新潮文庫、2013)の初版単行本は2010年に出版されています。文庫化によって、数学者が数式をつかわずに書いた読みやすくて役に立つ本として最出発することになりました。

ビジネス書というジャンルに分類されるのかどうかわかりませんが、こういう本こそほんとうに役に立つ本だと思います。著者は東大先端科学技術センター教授。専門は非線形動力学、渋滞学。スキンヘッドの先生ですね。

「渋滞学」というのは「流れ」の科学から導き出されたもので、ネーミングじたいが著者によるもの。こういう普段つかいの日本語だとパッと直観的に理解できるのがいいですね。

交通渋滞(traffic jam)をどう解消するかという実践的な研究から始まって、この本では「仕事の渋滞」をどう解消するかにまで及んでいて、すごく役に立ちます。キモは適正な車間距離をキープすること。個人レベル、部内レベル、社内レベルの三本立て。

「譲り合う社会」こそが集団全体の利益を最大にしてくれる(P.117)ということが、道徳的にではなく、数学的に証明される(!)ことが指摘されています。これはいいかえれば、「利他の精神」がなぜ重要なのかにもつながってきます。

といっても、数式はいっさいでてこないのでご安心を(^^)/

こういった知見がちりばめられているのも、この本が実用性のさらに上までカバーしているすぐれた特色です。「人の役に立つ」ための仕事の仕方など、いろんなヒントにも満ち満ちています。

著者が超極貧の理系大学院生生活を経て、渋滞学にたどりつくまでのライフストーリーも読ませます。文体も「ですます調」で、語りかけるような感じで読みやすいですね。

今月の新刊なので、まだ書店で平積み状態だと思います。一冊購入して通勤電車のなかで読んでみるのもいいかもしれませんよ。




目 次
はじめに
1 個人の渋滞、解消します!
2 部内の渋滞、解消します!
3 社内の渋滞、解消します!
おわりに

著者プロフィール   

西成活裕(にしなり・かつひろ)
1967(昭和42)年、東京生れ。東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学卒。修士及び博士課程は航空宇宙工学を修了、専門は非線形動力学、渋滞学。ドイツのケルン大学理論物理学研究所客員教授などを経て現在に至る。2007(平成19)年、『渋滞学』で講談社科学出版賞、日経BP・BizTech図書賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。


<関連サイト>

「渋滞学」の権威、西成活裕東大教授が伝授!目からウロコの“究極”の渋滞回避術 (日経トレンディネット 2009年05月01日)


<ブログ内関連記事>

書評 『ビジネススキル・イノベーション-時間×思考×直感 67のパワフルな技術-』(横田尚哉、プレジデント社、2012)-ビジネススキルは流行を追っかけるのではなく、本質をおさえてイノベートせよ!

書評 『「気づく」技術』(おち まさと、ダイヤモンド社、2011)「企画=記憶の複合」と説く人気プロデューサーの発想術は「気づき」力のことだ





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2013年6月10日月曜日

書評 『逆算力-成功したけりゃ人生の〆切を決めろ-』(高岡浩三、おち まさと=プロデュース、日経BP社、2013)-人生は有限だと感じることは究極の逆算思考である


これはじつにいい内容。一気に読めて、しかも読後の余韻の大きな本です。

祖父、父と奇しくもおなじ42歳で亡くしたというネスレ日本法人社長が語る、10歳のときに決めた「42歳を〆切に生きる」という人生観とその軌跡です。1958年生まれの著者は、現在54歳。幸いなことに親の年齢を越しました。

人生論でもあり、組織で生きるビジネスキャリア論でもあり、営業・マーケティング論でもあり、ブランド論でもあり、アイデアの生みだし方、広い意味のイノベーションついて語った本でもあります。

じつはわたしもネスレで働いていたかもしれなかったので気になる内容でした。

就活というコトバもまだなかった頃、当時まだネッスルといっていた頃、熱心にネスレの人事部の方から誘われたのだがアホなことに断ってしまったのです。

その後、とある広告代理店からブランドマネジメントをやれと要請されて、はじめて「ネスレの存在の大きさ」に気がついたのですが、もしネスレに行っていれば、この著者の部下になっていたかもしれないし、いまごろブランドの専門家か、どこかの国でグローバルに働いていたかも・・・・。人生というものは、本人にもよくわからないものです。

とはいえ、組織でのキャリアも自分で設計する時代です。その意味では、ぜひ20歳代に若い世代に読んでほしいと思います。

そしてなによりも、「縮小する成熟市場」である日本でいかに勝ち残っていくかのモデルケースでもあります。ネスレという外資系企業ですから、テリトリーは日本市場しかないのです。日本市場をでて海外で営業するわけにはいかないのです。

著者の発想には、おなじく外資系企業トリンプの社長であった吉越浩一郎氏の「デッドライン仕事術」にもつうじるものがあります。デッドライン(=締め切り)から逆算して仕事をこなせ、という発想です。

本書は、人生論として読んでよし、ビジネスキャリア論として読んでよし、営業・マーケティング論としてして読んでよし。

好著です。おすすめします。





目 次

はじめに
第1章 42歳で死ぬと思えば何でもできる
 01 あなたは何歳で死ぬと思っていますか?
 02 私が42歳で死ぬと思った理由
 03 昔の42歳は「おじさん」だった
 04 「生徒会選挙に出なさい」という母の教え
 05 竹村健一さんのテニスコーチで学んだこと
 06 「外資系企業」ネスレに入社する
 07 「志」を持った就活をせよ
 08 結婚も「42歳」からの逆算で決めた

第2章 最強の「サラリーマン」を目指せ
 09 伝説は「マギーブイヨン」から始まった
 10 取引先のパートナーが出世する幸運
 11 ハタキを持ってスーパーを回る
 12 全部で3回、会社をやめようと思った
 13 上司によって評価が変わってはいけない
 14 30歳で部長、10人超の部下を持つ
 15 「要領」がよくないと社長は務まらない
 16 移動時間のために事前に準備をする
 17 敵ができることを恐れない
 18 「骨」は崩すな

第3章 「受験にキットカット」が生まれた秘密
 19 文化になった「受験にキットカット」
 20 ブランドは誰のものか
 21「きっと勝つ」でブランドに魂を入れる
 22 異業種と組んで「ルール」を変える
 23 CD付きキットカットを発売
 24 『ケンミンSHOW』で解けた謎
 25 アイデアが夢の中で生まれる理由
 26 発想力よりも実行力
 27 広告だけでは売れない時代にどう売るか
 28 コスト削減も本質から考える

第4章 ネスレの強さと日本復活の条件
 29 スイスの企業が強いワケ
 30 100年前からグローバル企業
 31 崩れた高度成長期モデル
 32 日本の教育は江戸時代と同じ
 33 ネスレ日本という「奇跡」
 34 日本式経営の最強企業を作る


著者プロフィール

高岡浩三(たかおか・こうぞう)
ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO 1983年、神戸大学経営学部卒。同年、ネスレ日本株式会社入社(営業本部東京支店)。各種ブランドマネジャー等を経て、ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長として「キットカット」受験キャンペーンを成功させる。2005年、ネスレコンフェクショナリー株式会社代表取締役社長に就任、2010年、ネスレ日本株式会社代表取締役副社長飲料事業本部長として新しいネスカフェ・ビジネスモデルを提案・構築。利益率の低い日本の食品業界において、新しいビジネスモデルを追求しながら超高収益企業の土台をつくる。同年11月ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。現在、経済同友会幹事、医療・福祉ビジネス委員会副委員長。日本インスタントコーヒー協会会長。 
おち まさと
1965年12月23日東京都生まれ。プロデューサー。数多くのヒット番組やWEBサイトの企画、ファッション、企業ブランディングまでジャンルを越えて活躍。「対談の名手」として雑誌や書籍のインタビュアーを務めることが多く、またブログやツイッターが高いアクセス数を誇り情報キュレーターとしても信頼度が高い。企業・学校などでの講演活動も展開。厚生労働省イクメンプロジェクトメンバー、経済産業省「クール・ジャパン戦略推進事業・企業マッチンググランプリ」総合プロデュースも務める。単行本のプロデュース兼自著として『相手に9割しゃべらせる質問術』(PHP新書)、『「気づく」技術』(ダイヤモンド社)、『ありがとうの約束』(絵本、PHP研究所)、『100の仕事も同時に回る ダブルブッキング時間術』(ソフトバンク新書)、『その働き方ムダですよ~コスパを高める仕事術~』(宣伝会議)、『お金になる「頭の使い方」』(PHPビジネス新書)など多数ある。


<関連サイト>

ネスレ日本社長 高岡浩三の「逆算力」 成功したけりゃ人生の〆切を決めろ (日経ビジネスオンライン連載記事)


<ブログ内関連記事>

書評 『10年後に食える仕事 食えない仕事』(東洋経済新報社、2012)-10年後の予測など完全には当たるものではないが、方向性としてはその通りだろう

書評 『英語だけできる残念な人々-日本人だけが知らない「世界基準」の仕事術-』(宋文洲、中経出版、2013)-英語はできたほうがいいが、英語ができればいいというものではない

書評 『仕事漂流-就職氷河期世代の「働き方」-』(稲泉 連、文春文庫、2013 初版単行本 2010)-「キャリア構築は自分で行うという価値観」への転換期の若者たちを描いた中身の濃いノンフィクション

製品ブランドの転売-ヴィックス・ヴェポラップの持ち主は変わり続ける

ゼスプリ(Zespri)というニュージーランドのキウイフルーツの統一ブランド-「ブランド連想」について

書評 『「気づく」技術』(おち まさと、ダイヤモンド社、2011)「企画=記憶の複合」と説く人気プロデューサーの発想術は「気づき」力のことだ

プラクティカルな観点から日本語に敏感になる-藤田田(ふじた・でん)の「マクド」・「ナルド」を見よ!




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