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2011年2月28日月曜日

『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年3月10日号 特集:名将の言葉学。-2011年のリーダー論-』


 なんといっても、スポーツは結果がハッキリと数字ででるのでわかりやすい。

 勝ち負けという結果が、数字として明らかになるからだ。スポーツは文化の一つではあるが、芸術とくらべてもより大衆的な性格が強く、比喩として語るのに非常に適している。

 もちろん勝ち負けは、1(イチ)か 0(ゼロ)かというデジタルなもので片付けられるものではない

 勝ったケースでも、負けたケースでも、それぞれに、いかなる勝ち方をしたのか、いかなる負け方をしたのかという、一試合ごとのプロセス、物語というものが存在する。いいかえれば、スポーツそのものは、きわめてアナログな存在だ。

 しかも、スポーツは参加している者は当然のことながら、観る者もまた視覚や聴覚以外の五感を動員していることに気がつくだろう。スポーツには身体性が大きく関与する。

 スポーツには個人競技もある。団体競技もある。
 マネジメントという観点からみて興味深いのは、なんといってもチームスポーツである団体競技であろう。

 かつては野球が相撲以上に、実質的に日本の「国技」であった。だから、年配の政治家たちは無意識に「全体野球」といった比喩的表現で、チームに求心力をもたせようと腐心する。

 しかし、「一寸先は闇」という表現が誇張ではなくなった、現在のような混迷する時代状況においては、サッカー(=フットボール)のほうが、より現実に近いものに感じられるようになってきている。


表紙にサッカー日本代表のザッケローニ監督が登場する意味

 その意味で、この『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年3月10日号 特集:名将の言葉学。-2011年のリーダー論-』の表紙が、先日アジア大会で優勝をもたらしたサッカー日本代表チームの監督アルベルト・ザッケローニであることは、とくに違和感は感じないはずだ。いま野球がオフシーズンであることだけが理由ではないだろう。

 『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー)』という雑誌は、スポーツをコトバで語るスポーツ・ジャーナリズムが弱い日本の現状に一石を投ずべく創刊された雑誌である。1980年に創刊以来、現在で32年目。創刊から10年は赤字が続いていたが、現在ではすでに一世代30年を越える歴史を刻みつけている。

 スポーツを知性の裏付けのあるコトバで語ること、これは欧州でも米国でもあたりまえのことであるが、日本ではまだ完全に定着したとはいえないだろう。

 その意味では、今回の特集では、スポーツ界の「名将」たちが、選手とのコミュニケーションをいかにとっているか、またマスコミ含めたスポーツ・ジャーナリストたちにいかなるコトバで語っているか、あらためて考えてみるいい特集になっているといえよう。

 とくに、サッカー・アジア大会のザッケローニ監督の采配ぶりを思い起こしながら読むと、その背景でどのような対話が選手となされているかを知ることができて興味深い。

 選手の一人一人からから、その人なりの長所を「引き出し」、かつチーム全体のパフォーマンスを最高に発揮させるという、ザッケローニ監督の指導スタイルは、私が理想として実践してきたことでもある。

 自立した個人を前提にした自律的に動けるチームOne for All, All for One. といえばラグビー(・フットボール)の基本精神だが、サッカー(・フットボール)をはじめとするチームスポーツにはすべて共通すべき精神であろう。

 そのために必要なのが、一対一(one to one)のコミュニケーションの重視。自ら選手と同じ目線で、これを確実に実行しているのがザッケローニ監督である。選手からしたら、ほんとうに心にしみるコトバをかけてくれる人であることが、数々の証言で明らかになっている。

 2010年代のリーダーシップスタイルとして、日本人にもきわめてフィットしたものであるので、大いに研究したいものだ。


チームスポーツのリーダーシップを企業経営に応用する

 経営について語るとき、スポーツのチームが比喩としてクチにされるのは、それがともに人間にかかわるものであるからだ。選手の気持ちをつかみ、選手からやる気を引き出して、チームとしての結果を導くのが監督の役割である。

 サッカーのザッケローニ、オシム、ストイコビッチはさておき、野球にかんしても、野村監督、星野監督、落合監督と、それぞれ際だった個性的なスタイルで采配をふるう監督たちを取り上げており、読みながら比較できるのも面白い。

 すぐれたリーダーであるスポーツ界の名将たちのコトバを読むこと自体、リーダーシップを身につけるためには、大いなる学びとなるのである。


目 次

SPECIAL FEATURES

名監督の箴言
[選手に何を伝えたか]ザッケローニ 「最強の人心掌握術」 文●木崎伸也
[アジア王座への語録]ザックの言葉を読む 文●二宮寿朗
[オレ流の言葉術]落合博満 「『理』と『沈黙』」 文●鈴木忠平
[J1優勝への指導力]ストイコビッチ 「ピクシー流の励ます言葉」文●平野孝
[帰ってきた燃える男]星野仙一 「心に火をつける叱る技術」文●石田雄太
[新たな指揮官像]西村徳文×秋山幸二×渡辺久信「パ・リーグ新世代監督の言葉力」文●永谷脩
[名将に学ぶ言葉力]野村克也 「聞かぬは一生の恥」文●生島淳
[オシム・レッスン特別編]イビチャ・オシム「『言葉の力』をめぐる一省察」 文●田村修一
[名指導者の言葉は美しい]言葉を駆使した名将列伝 文●藤島大
名伯楽の「育てる言葉」文●松原孝臣/了戒美子/中村計/米虫紀子/城島充/小堀隆司/雨宮圭吾
平井伯昌 「北島康介を育てた対話力」
岩出雅之 「帝京大ラグビーを鍛えた波及力」
関塚隆 「雑草軍団U-22に咲かせた花」
我喜屋優 「興南高を連覇に導いた普通力」
山田満知子 「浅田真央と同じ目線で」
眞鍋政義 「女子バレー快挙への『超』準備術」
山下正人 「長谷川穂積へのチラシ手紙」
岡田正裕 「箱根・拓大快走を呼ぶ抱擁力」
吉岡徹治 「石川遼を世界へ解き放つ力」

[珠玉の名言ベスト44]
文●田口元義/戸塚啓/大友信彦/生島淳/南信長
後世に残したい名将たちの言葉
プロ野球篇/サッカー日本代表篇/ラグビー篇
オールジャンル篇/スポーツマンガ篇






(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/03/sports-graphic-number-20113102011.html にて)





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慶応大学ビジネススクール 高木晴夫教授の「白熱教室」(NHK・ETV)


       
 ETVで 慶応大学ビジネススクール高木 晴夫教授の「白熱教室」 第4回 「組織を危機が襲うとき」をやっていました(2011年2月27日放送)。

 今回のケーススタディは、1995年の「サリン事件」の際の聖路加病院(東京・築地)の対応非常事態が発生したときの「クライシス・マネジメント」(危機管理)がテーマ。
 16年前のこの事件の当日、乗っていた地下鉄丸ノ内線がアナウンスもなく、霞ヶ関駅を通過したことを私は体験しましたが、その記憶もナマナマしいものがありました。

 「病院という非営利組織」の経験を、「ビジネスという営利組織」の現場でどう応用するか、「組織学習」の観点から、自立した個人と自律した組織の関係を考える上で、いろいろと学ぶことの多い授業でした。

 再放送の機会があれば、ぜひ視聴されることをお薦めします。

 テレビの前で、自分の見解をあれこれつぶやきながら見ると、参加意識がでてよろしいかと思います。授業に直接参加できないのは残念ではありますが。


<関連サイト>

高木 晴夫教授の「白熱教室」
・・全4回の放送の概要と参考文献などがアップされている。なお、慶應義塾大学ビジネススクールは日本では老舗のビジネススクール。日本企業を研究した独自のケーススタディも大量に作成している。


(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/nhketv.html にて)



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2011年2月25日金曜日

書評 『小泉進次郎の話す力』(佐藤綾子、幻冬舎、2010)-聞く人をその気にさせる技術とは?




トップに立つ人、人前でしゃべる必要のある人は必読。聞く人をその気にさせる技術とは?

 小泉進次郎代議士の街頭演説や国会答弁をテレビで見て、この新人とは思えない度胸の良さ、弁説の素晴らしさに、この若者はただ者ではないなと一度でも感心したことのある人は、支持政党のあるなしにかかわらず、迷わず本書を手にとって最後まで読むべきだ。

 本書は、タイトルにもなっている小泉進次郎と、文字通りそのDNAを彼に与えた小泉純一郎元首相、そして弁説のチカラによって全世界を動かした米国民主党の大統領バラク・オバマの3人を取り上げて、彼らのスピーチがなぜ人を動かすのか、なぜ人を巻き込むチカラをもっているのかを、パフォーマンス学の第一人者である著者が要素分析を行った徹底解明した本である。

 小泉進次郎、小泉純一郎、バラク・オバマ。この3人に共通するものはなにか? 小泉純一郎とオバマを一緒にするな(!)という意見もあろうが、政治思想や主張を離れて、話し方に着目すれば、「話すことによって人を巻き込むチカラ」において共通していることがわかる。
 小泉純一郎をさして「日本人ばなれした西洋型演説の天才」というのは言い過ぎのような気がしなくもないが、オバマの演説を「西洋型巻き込み演説」の真髄」と言うのは文句なしに賛成である。本書のタイトルの付け方そのものに訴求力があるといえよう。著者がつけたのか出版社によるものかわからないが。

 最近は、とくにアップル創業者のスティーブ・ジョブズに代表される、カリスマ的なプレゼンテーションが礼賛されることが多いが、私は米国人のプレセンテーション・スタイルは必ずしも日本人にフィットしたものではないと感じている。
 その意味では、純日本人の小泉進次郎と小泉純一郎親子の、日本語を使いながらも日本人ばなれしたスタイルこそ、徹底的に分析して、真似できるところは真似し、盗めるところは盗む価値が大いにある、という印象を受けた。

 パブリック・スピーチだけでなく、プレゼンテーションその他、職場でもそれ以外でも、人前でしゃべる際の「必殺テクニック」として紹介されているものは、けっして神業(かみわざ)でもなんでもない。要素技術(スキル)のひとつひとつはきわめて単純なものなので、あとは意識してトレーニングによって習得するのみ、ということだろう。具体的なワザやコツがくわしく紹介され、解説されているので有用な内容の本である。すぐにでも真似てみるべきヒントに充ち満ちている。

 人前で話をすることが、なかば仕事でもある経営者や政治家だけでなく、その必要に迫られている人は誰でも、読んで損はない一冊である。


<初出情報>

■bk1書評「トップに立つ人、人前でしゃべる必要のある人は必読。聞く人をその気にさせる技術」投稿掲載(2011年2月14日)





目 次

プロローグ 「そう、我々にはできるのです」

第1章 小泉進次郎-恐るべき俊才、爆発する演説力の DNA
 01 「湯布院とかけて、なんと解く?」のブリッジング効果
 02 下げるだけ下げて、急に持ち上げるコンシート話法(注:conceit)
 03 自分で自分の演説を聞く冷静さ
 04 聞き手を自然に主役に変える呼びかけのテクニック 
 05 具体的な名前と数字をあげて話す
 06 あえて原稿を見ず、自信を演出する
 07 聞き手に選ばせ、決めさせる
 08 何を言うかより、にこやかな顔で言う
 09 左右均等の視線で聴衆を飽きさせない
 10 「聞き手はどんな人なのか」をよくよく知る
 11 ネタの変更は、臨機応変自由自在に
 12 野次と拍手には十分な "マ" をおく
 13 自分がどこからよく見えるか、よく知っておく
 14 人気者の「父」を尊敬し、的確に引用する
 15 響きのよい音とリズムで聞き手を引き込む
 16 決め言葉、ワンフレーズで心をつかむ

第2章 小泉純一郎の訴求力-日本人ばなれした西洋型演説の天才
 01 グリンプスバイト-身ぶり手ぶり、視覚で噛みつけ (注:glimpse bite)
 02 サウンドバイト-「私は変人」、音で噛みつけ (注:sound bite)
 03 繰り返される「郵政民営化」「自民党をぶっ壊す」で心を鷲づかみ
 04 だれでも知っている歴史で納得させる「史実引用」
 05 冷めた目で自分をピエロにして注目を引く
 06 ダイナミックなアーム使いは遠目まで引く
 07 クリントン流、表情筋の巧みさで飽きさせない
 08 口角拳筋だけで「聞いてますよ」を表現する天才
 09 ワンフレーズ/ワンポーズを繰り返して印象づける
 10 「連辞」でリズムをとってたたみかける
 11 「自分と視線が合った」と思いこませるアイコンタクト効果

第3章 これがオバマの演説だ-「西洋型巻き込み演説」の真髄
 01 自分の出自を認めて演説のシンボルにする
 02 聖書を土台とした格調高い理念を示す
 03 オバマが駆使する四つの言葉のマジックとは
  ① 巻き込み話法 [We] の活用について
  ② 二元重複(コンデュプリケイション conduplication)
  ③ 首句反復(アナフォーラ anaphora)
 04 言葉がわからない人にまで伝わる非言語五つのパワー
  ① ボーカル効果の天才
  ② この表情筋の動きを見習おう
  ③ アイコンタクトで引きつける
  ④ 頭部とアームの動きでつくるパワーの伝達
  ⑤ 爆発から説得へと声を変える
 05 「力強く美しい未来」で話を締めくくる

エピローグ 「話す力」が国を救う


著者プロフィール

佐藤綾子(さとう・あやこ)

長野県生まれ。信州大学教育学部卒業。上智大学大学院文学研究科を経て、ニューヨーク大学大学院卒業。上智大学大学院博士後期課程修了。博士(パフォーマンス学・心理学)。日本大学藝術学部教授、社団法人パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)理事長。国際パフォーマンス研究所代表。日本のパフォーマンス学の第一人者として政、財、医学界に多くの支持者を持ち、広く社会人のパフォーマンス教育に情熱を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)。




(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/2010_17.html にて)


  


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2011年2月21日月曜日

『ビジネス EVERNOTE-「劇的に」成果を上げる!活用事例が満載- (日経BPパソコンベストムック) 』(日経BP社、2011) をガイドにして EVERNOTE に入門してみる


 初級者向きのEVERNOTE入門のムックである、『ビジネス EVERNOTE-「劇的に」成果を上げる!活用事例が満載- (日経BPパソコンベストムック) 』(日経BP社、2011) をガイドにして EVERNOTE に入門してみよう。

 EVERNOTE というのは、ネット上のストレージにデジタル情報を一元管理することができる便利なツールのことである。
 基本的に、何ごとも自分のアタマのなかには入れずに、「外部記憶装置」として活用するという発想だ。

 「脳を記憶から解法しましょう」というのが EVERNOTE のフィロソフィーのようだが、これは多くの人たちにアピールするチカラがあるだろう。ただし、私はやや懐疑的だ。

 というのは、クリップして放り込んでため込んだ情報をどう使うかという「知的生産の方法」のほうが重要ではないか、と考えてしまうからだ。
 世の中に万能のツールなど存在しない。

 その点、このムックは操作方法よりも、どう使うかという点に重点を置いているのがよい。

目 次

特集1 Evernote導入で「劇的に」成果を上げた!9つの事例
 Evernoteへの三つの視点
 Evernoteとの連携で新しいサービスが生まれる
 文学者のノート、科学者のノート
 ゾウのお話 「ゾウは決して忘れない」ってホント?
 Evernoteと連携して使える注目グッズ
 iPadとEvernoteとビジネスパーソン
 30年で大学ノート529冊 私が情報をまとめ続ける理由
 ゾウのお話 Evernoteのトレードマークのゾウの種類は?
特集2 基本から応用まで操作Tips50

 何を自分のアタマのなかにいれ、何を入れないか、これはひとりひとりが判断しなくてはならないことだ。そしてその判断軸をどう作り上げるか。

 何も考えずに EVERNOTE に放り込んだまま使わない情報は、おそらくものすごい量になるだろう。検索機能で必要なものを必要なときに取り出せばいいと思っていると、そうなりがちではないだろうか。

 検索の判断軸は個々人のものである。実は大きく差がつくのはこの部分だ。これは知識というよりも知恵に近い領域だ。使い方は自分で開発することである。いろいろな事例を参考にしながら。

 情報をためこむのはいいが全然活用できない人。こういう人はネット以前から実に多かった。その意味ではデジタルデータにしてしまうと「検索さまさま」となるのだが、記憶のすべてをインターネットに依存することがいいかどうかはわからない。記憶しないで記録するというのがその趣旨か? 要はバランスであろう。
 
 私も最近使い始めたが、とりあえずはとくに考えずに、情報をほうり込んでいる。だから使いこなすなんて状態からはほど遠い。いつもながら late adopter なので・・・
 何ごとも「習うより慣れよ」(Practice makes perfect)だから、このムックを参考にしながら、習熟していきたいと思う。

 自分が書いたこのブログの記事にもアイコンを設置してみたので、興味のある人は、この記事の一番下にある「象印のアイコン」をクリックして、自分のアカウントを開いてみてください。もちろん、この記事もすぐにあなたのアカウントに取り込むことができます。





<関連サイト>

EVERNOTE(日本語版)


<ブログ内関連記事>

書評 『達人に学ぶ「知的生産の技術」』(知的生産の技術研究会編著、NTT出版、2010

書評 『知の現場』(久恒啓一=監修、知的生産の技術研究会編、東洋経済新報社、2009)

書評 『ネット・バカ-インターネットがわたしたちの脳にしていること-』(ニコラス・カー、篠儀直子訳、青土社、2010)

書評 『脳の可塑性と記憶』(塚原仲晃、岩波現代文庫、2010 単行本初版 1985)




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2011年2月17日木曜日

映画 『ウォール・ストリート』(Wall Street : Money Never Sleeps) を見て、23年ぶりの続編に思うこと





 映画 『ウォール・ストリート』(Wall Street Money Never Sleeps)を見てきた。「マネーは眠らない」という副題が効いている。20世紀フォクス、2010年製作、127分。

 前作の 『ウォール街』(Wall Street)以来23年ぶりの続編である。
 もちろん、私はこの映画を見ている。日本公開は 1987年、社会人になったから3年目、ときはまさにバブルの真っ最中であった。
 金融系コンサルティング会社に在籍して、日本の金融街のど真ん中である大手町で勤務していた私は、広い意味で金融界の末端にいたことになる。その頃はまだ米国には一度もいったことがなかった。

 『ウォール街』は、日本経済新聞社の試写会の券があたって、日経の本社ビルのイベントスペースで観た記憶がある。むかしの日経ビルのほうである。

 時代がアドレナリンで充満していた時代だった。そんな時代の『ウォール街』である。この映画を見て興奮しなかった金融マンはいなかったことだろう。監督の製作意図は読み取らずに・・・


(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/wall-street-money-never-sleeps.html にて)





     

2011年2月16日水曜日

書評 『グローバル製造業の未来-ビジネスの未来②-』(カジ・グリジニック/コンラッド・ウィンクラー/ジェフリー・ロスフェダー、ブーズ・アンド・カンパニー訳、日本経済新聞出版社、2009)





日本側スタッフによって再編集された日本語版は単なる翻訳でなく付加価値が高い

 「リーマンショック」後、製造業の世界でいえば「トヨタショック」後(・・といっても、米国で発生した品質問題ではなく、その前に顕在化した販売数量の激減を指す)、製造業をめぐる環境も激変した。一言でいったら、全世界的に可処分所得の減少によって、モノに対する需要が激減したのだ。

 こういった状況のなか、新興国、とくに中国とインドの製造業の急速な台頭は、欧米や日本など先進国の製造業にとっての真の問題となりつつある。
 その心は、国内市場がまだまだ小さい新興国の製造業によってもたらされている、全世界的な供給過剰問題とそれにともなう市場価格低下傾向なのである・・・


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2011年2月13日日曜日

書評 『挫折力-一流になれる50の思考・行動術-』(冨山和彦、PHPビジネス新書、2011)





「むしろ積極的に挫折せよ!」という著者の熱いメッセージを真っ正面から受け止めよう

 日本の大企業のいわゆる「学校エリート」がいかに安全地帯で挫折を避けているか、そしてその結果、修羅場のガチンコ勝負では決定的に弱いかをつぶさに観察してきた著者による「挫折力」のすすめ。

 事業再生という修羅場で、当事者として再生対象の企業にかかわってきた著者は、歴史上の人物を引き合いに出しだけでなく、自らの豊富な挫折体験についても率直に語っている・・・


(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/50php2011.html にて)





    

2011年2月3日木曜日

本日2月3日は日本では太陽暦の「節分」。 奇しくも太陰暦の「春節」(CNY) と重なった。 Happy Chinese New Year !



 今年(2011年)の「春節」は2月3日から。英語では Chinese New Year、略して CNY と表記することもある。

 今年の春節は、偶然だが日本の節分と重なっている。

 春節とは中国の旧正月のこと。中華文明圏の新年。日本以外では、中国や台湾では休日、その他シンガポール、マレーシア、タイなど華人居住地帯では国民の休日ではないが、華人は休みに入る。中華文明圏のベトナムや韓国も日本でいう旧正月が正月である。モンゴルもそのようだ。

 日本だけが、明治維新の際に「文明開化」のかけ声のもと、すべてをヨーロッパ文明にコンプライアンスしてしまった。変わり身の早い日本人である。

 東南アジアでは、とくに流通部門を握っているのは華僑華人であることが多いので、春節休みのあいだはモノの動きが止まってしまう。最初から春節をファクターに入れて計画をたてる必要がある。これは、タイで会社を立ち上げた際に、体験したことだ・・・


(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/23-cny-happy-chinese-new-year.html にて)






            

2011年2月2日水曜日

書評 『CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり』(宗次徳二、日経ビジネス人文庫、2010 単行本初版1995に改題加筆)


お客様のクレーム情報を読み込んで得た数々の知恵が「生きた教科書」として結実

 カレー専業のチェーン店 CoCo壱番屋(ココイチ)の創業者が自ら書いた「生きた経営書」である。

 15年前に出版された著書を、すでに経営の一線から退いた創業者があらためて読み直し、改題のうえ加筆修正したものである。15年前に出版したビジネス書が現在でもなお新鮮に映るのは、基本がしっかりしてブレがないからであろう。

 そういえばここのところココイチにいってないなあ、近所にないからなあ、などと思いながら読み始めたが、読んでいてものすごく勉強になる本であることがわかった。

 まさに飲食サービスの教科書なのだが、お客様の気持ちからすべてを考えるという姿勢がこれほど徹底している会社はないのではと思わされる。

 お客様の気持ちといっても、この本では抽象的な表現には終わっていない。

 アンケート葉書に書き込まれたお客様のナマの声が多数取り上げられ、たとえお店にとって不都合なクレーム情報であっても、著者によって具体的に紹介され、人間心理への深い洞察力に支えられたコメントがつけられているのだ。お客様から投函されたアンケート葉書を、毎朝5時に出勤してすべて読むことから仕事を始めていたという著者自らが目を通した成果なのである。

 私自身は飲食サービス業に従事しているわけではないが、多くの「気づき」をいただいた。この本で具体的に指摘されている、いっけん細かい点に注意することが、繁盛店になるためには重要なことなのだ。

 「こうすればよくなる」を書いた本は多いが、ここまでクレーム情報を取り上げて、クレームで指摘された点を、よく考えたうえで直していけばよいと書いてある本はめったに見ない。しかも、プラス思考が首尾一貫している。創業経営者が長年にわたって観察してきた知恵がエッセンスとして惜しみなく散りばめられた本なのである。

 身近なチェーン飲食店を題材にした本は、読者にとっても無縁の世界ではないので、アタマだけではなくココロもカラダも含めてすんなりと理解しやすい。お薦めである。

 ひさびさにココイチにいって、カツカレーでも食べに行ってくるかな。







(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/02/coco-20101995.html にて)





    
     

2011年2月1日火曜日

「ミラーの法則」-管理限界についての「マジック・ナンバー7」



いまから25年くらいむかしのことだ。人事管理関係の仕事からキャリアをはじめた私は、その当時の上司から教えてもらった話で、非常に強く記憶に刻まれた話がある。

「1人の人間が管理できる上限は7人」、というものだ。

この話は、マネージャーとして部下の管理にたずさわわったことのある人は一度は聞いたことがあるはずだろう。そのとき「スパン・オブ・コントロール」という表現も耳にしていると思う。英語で書けば span of control となる。

根拠がなにかわからないが、いかにも当てはまりそうな話として聞かされたことのある人は多いのではないかと思う・・・


(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2011/01/blog-post_29.html にて)







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