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2011年7月16日土曜日

The Greatest Salesman In the World (『地上最強の商人』) -英語の原書をさがしてよむとアタマを使った節約になる!


 『地上最強の商人』(オグ・マンディーノ著)という本があります。日本経済新聞に広告がよくでているので目にしている人も多いでしょう。

 日本経営合理化協会から日本語訳が出版されて、京セラ創業者の稲盛和夫さんなどによる絶讃のコトバが紹介されていますが、なんと1万円(!)を越える高額本です。

 広告にでるたびに気にはなるものの、中身を読んだことがないという人も多いのではないでしょうか。

 ネットであるブログの記事(?)を読んでいたら、原本のタイトルが The Greatest Salesman In the World であることを知って、amazon で検索してみたら、出てくるは出てくるは。しかも、とても1万円なんて高額本ではありません。

 さまざまなエディションのなかから、Gift Edition の古本を購入してみたら、送料250円をふくめてもたったの477円。アタマをつかえば9,500円は節約できるという実例です。

 さっそく読んでみたら、これがなかなか面白い内容。なるほど日本でもビジネス界のセレブが推奨してきただけの内容がある本だとわかりました。2001年のギフト・エディションの表紙に書かれているのは、1,400万部突破のロングセラーとあります。1968年にはじめて出版されてから43年、じつに息の長いロングセラーですね。

 基本的にこれは自己啓発本。英語では inspirational というカテゴリーに分類されています。個人のやる気を inspire するという意味ですね。つまるところ(自己)啓発。

 設定は、おそらくイエス・キリストが生まれる前のパレスチナ。ダマスカスやパルミラ、エルサレムやベスレヘムといった地名にピンとくるのは、キリスト教徒や新約聖書、あるいは中近東古代史を熟知されている方でしょう。
 
 この本は一言で言ってしまえば寓話です。年老いた成功した商人(=地上最強の商人)が引退し、つぎの後継者が現るのをまって、自分が受け継いだ「成功の知恵」を継承していくというもの。物語のパターンとしては、老賢者が青二才の若者に秘伝を伝授するという、自己啓発書ではよくあるものですね。というよりも、わたしはこの分野はくわしくありませんが、この『地上最強の商人』もある意味では、原型のひとつとなっているのでしょう。

 『地上最強の商人』においては、老賢者は成功した地上最強の商人、かれ自身もまた若き日に老賢者(=地上最強の商人)から教えを受けた人という設定。つまり、順繰り順繰りで秘伝としての知恵が伝承されていく。

 そに知恵は、この寓話では10巻の巻物となっています。日本でいえば、宮本武蔵の『五輪書』か、いわゆる「虎の巻」といったところでしょうか。この巻物を伝授するに値する若者が出現したとき、渡されることになるというものです。

 第8章から第17章までが、そえぞれ巻物の一巻一巻に該当しています。

 書かれている内容は、虚心坦懐に読めば、江戸時代いらいの商人の実践倫理にも近いので、日本人が読んでもそれほど違和感がありません。儒教の孟子が説く「惻隠(そくいん)の情」や、禅仏教で説く「いまここで」の教えなど。実践倫理にかんしては、洋の東西をこえて共通しているといってよいのかもしれません。

 また、日本のビジネス研修でもよく使用される『てんびんの詩(うた)』という、近江商人を描いたビデオ作品も思い出します。本書には「三方よし」は登場しませんが、「利益の50%は貧しい人たちに分け与えよ」という教えは、「地上最強」というよりも「地上最高」のセールスマンであるべきことを教えています。常日頃から施しを行っていれば、タイムラグがありながらも、回り回って自分に戻ってくるという利益のループ構造。

 このうえにさらに、生活習慣となるまでに反復して繰り返すこと(a habit in living)や、感情をコントロールすることや、他の誰でも唯一無二の「自分」を強調すること、明日でも昨日でもなく「今日が最後の日」と思え(I will live this day as if it is my last.)など、重要な教訓が散りばめられています。

 ただし、すばらしい教えが書かれた10巻の巻物を読んだあとの最後の18章は、キリスト教徒ではない日本人にとっては、とってつけたような内容で、別の物語にしたほうがいいのではと、正直いって思います。サウロが回心してパウロになったなど。原始キリスト教の知識があれば、それなりに楽しめるでしょうが。ネタバレになってはいけないので、詳細は省略します。

 日本語訳は先にも書いたように、一万円を越える高額本なので中身を見たことがありませんが、英語の原文で読んだ限りでは、上記のような感想をもちました。日本語版として出すなら、設定も変えて、翻訳ではなく翻案としたほうがいいのでは、というのがわたしの感想です。

 英語の原文で読んでみて思ったのは、日本語訳で「商人」となっている単語が salesman(セールスマン)となっていることです。 salesman と merchant とほぼ同じ意味でつかっていますが、1968年の出版であり、読者対象のセールスマン(・・現在なら salesperson:セールスパーソンとすべき)に向けて書かれた本であることがよくわかります。しかも、コミッション制のセールスです。こういうところは、著者はうまいなと思います。日本語訳がそうなっているかは知りません。

 英語については、時代設定を新約聖書時代のパレスチナに設定している関係からか、やや古風な表現を意図的に使っているようで、高校程度の英語能力でも、慣れないと読みにくいかも。King James Version(欽定訳聖書)の文体でしょう。Thou(汝)などの人称表現や、lest などのやや古風な構文。また、sir ではなく sire など。

 こういうことを踏まえたうえで、英語の原文で読むのであれば、大幅に節約もできるのでオススメする次第です。
 
 もちろん、大枚一万円を「自己投資」することが「成功への近道」だと説かれるのであれば、もちろんわたしとしても、意義申したてすることはいたしません。

 中身がわかればそえでいいという合理主義に徹するか、自己投資と割り切って、上製本を手元に置いて繰り返し読み込むか。これはマインドの問題だといっていいでしょう。





<関連サイト>

オグ・マンディーノ・・wikipedia(日本語版)の記述。
・・最初の著書である『地上最強の商人』(1968年)出版までに人生はこれを参照。ただし、Introduction に書かれていることに同じ。人生においてさまざまな苦労を経験しながらも、保険のセールスマンとして成功し、ついには最初の志(こころざし)を失わずに著者になったエピソードじたいが、自己啓発本の著者にはふさわしい内容。




PS なんと角川文庫から格安版が出版

2014年11月に山川紘矢&山川 亜希子の訳で角川文庫から出版されました。消費税込みで、なんと562円! スピリチュアアル系の自己啓発書の翻訳で有名な翻訳者によるものなので、訳文にはとくに問題はないと思われます。もはや、大枚払ってありがたがる必要もなくなったということですね。(2015年2月7日 記す)





<ブログ内関連記事>

Two in One, Three in One ・・・ All in One ! -英語本は耳で聴くのが一石二鳥の勉強法

福澤諭吉の『学問のすゝめ』は、いまから140年前に出版された「自己啓発書」の大ベストセラーだ!

『自助論』(Self Help)の著者サミュエル・スマイルズ生誕200年!(2012年12月23日)-いまから140年前の明治4年(1872年)に『西国立志編』として出版された自己啓発書の大ベストセラー






(2012年7月3日発売の拙著です)










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