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2011年7月25日月曜日

「NHKスペシャル「なでしこ​ジャパン 世界一への道」 (2011年7月25日) を見ながら考えたこと



 本日(7月25日)、22時から放送された「NHKスペシャル「なでしこ​ジャパン 世界一への道」を見ました。

 女子サッカー・ワールドカップ2011年大会での、日本女子サッカーチーム・なでしこジャパンが世界一となった試合は、わたしも早起きして最後まで見ましたが、ほんとうにハラハラドキドキ、もうダメだと思えばまた追いつくという、ほんとうに死闘とさえいえるようなすごい試合でした。

 世界一になった感動は、まだ多くの日本人に余韻を残しているようです。代表選手たちはすでにそれぞれの所属チームに戻って、国内リーグ戦に専念しておいるようですが。 

 感動に浸ることはいとしても、ただそれに終わってしまうだけでなく、世界​一の座をつかんだ理由(わけ)を知りたいと思うからです。そして、それを​自分なりに整理しておきたいものだと思ったからです。

 最後まであきらめない精神力がつかんだ勝利。多くの人がそこまではクチにしています。マスコミもまたそのことばかり繰り返しています。

 ではなぜ、そういった強い精神力がうまれて、ほとん絶望的といってもよい状況のなかでも発揮されたのか? そこを知りたいし、また自分なりに整理しておきたいものです。たんに精神力に還元してしまったのでは、スポーツにはよくありがちな「悪しき精神主義」に堕してしまう恐れすらあるといっても言い過ぎではないでしょう。

 まずは、番組内容を紹介しておきましょう。

<番組内容解説>
120分の激闘の末にPK戦で王者・アメリカを倒し、世界一に輝いた女子サッカー日本代表・「なでしこジャパン」。世界が絶賛した華麗なパスサッカーは選手たち自身が議論を繰り返して作り上げてきた信頼関係に支えられたものだった。相次いだスポンサーの撤退、シドニー五輪の出場を逃した後の人気低迷、そして北京五輪でのベストフォー進出…。「結果を出さなければ、女子サッカーは忘れられる」という危機感を胸に成長してきたなでしこジャパン。その軌跡は、度重なるピンチに耐え、栄冠をつかんだアメリカとの激闘に重なる。日本代表、そしてアメリカのワンバク選手らへの単独インタビューでたどる決勝戦120分間のドラマを縦軸に、世界一の座をつかむまでの選手たちの秘話を織り込みながら、なでしこジャパン成長の軌跡を見つめる。


 この番組をみてわたしが思ったのは以下のようなことです。

 女子サッカーが置かれた環境を打破しなくてはならないと​いう、ハングリーといってもいいいような強い危機感

 この状況を打破するのだという「使​命感」(ミッション)の共有。そのためには世界一になるという「ビジョン」の共有。そして、チームとして目標を達成するのだという「価値観」(バリュー)の共有。

 これは、決勝戦のまえに選手全員でみた、日本女子サッカー苦難の歴史というビデオによって、さらにつよく共有されたようです。歴史の共有をつじた危機感の共有、使命感の共有ですね。

 歴史を振り返ることは、現在をしっかりとみつめ、未来への創造にそのまま直結することです。先人がつくってきた歴史があるからこそ、いまここに自分たちがいるのだということ確認し、しかも自分たちが歴史を作るのだというつよい意識をもつこと。そしてその意識を共有すること。

 女子サッカーという競技スポーツを取り巻く「外部環境」の劣悪さ。シドニー・オリンピックに出場できなかったため、結果を出せなかったためにスポンサーも離れ、はげしい逆風が吹いた歴史。

 選手ひとりひとりも金銭的にラクではないにもかかわらず、心の底から好きだからこそ続けられたサッカー。苦しいことはもちろんあるが、それらいっさいを含めて「楽しむというマインドセット」がモチベーションをささえてきたこと。

 しかし現状を打破するためには、勝たなければならない、結果を出さなければならない。

 究極の目標として設定したワールドカップ世界一についても、上層部が設定したものではなく、メンバーのひとりひとりが自らの心の底から実感してうまれてきたもの。これによって、はじめて「必ず結果をだすという強い意思」が生まれ、そしてチームで共有されることになる。

 もちろん、チームスポーツは、だれか突出したレベルの選手がひとりいたからといって成立するものではない。代表選手というものは、個人レベルでの高いスキルがあるのが前提で、しかも仲間意識と、助け合いの精神によって成り立つもの。外国でプレイする選手も多くいて、高いレベルの個​人技と良好なコミュニケーションに支えられたチームワー​ク。

 年齢やポジションや個人技能に関係なく、真剣に議論しあうコミュニケーション基盤がふだんからつくられていることによって、真に結束力のつよいチームとなる。

 選手の提案を受け入れる監督の柔軟性も大きい。監督の「横から目線」でコミュニケーションを活発になっていることで、萎縮することなく自分らしさを発揮することができる環境。このなかで、選手自身が「自分で考え、自分で判断し、自分で動く」ことが当たり前のようにできていること。


 かつて世界一となったのは「東洋の魔女」とよばれた女子バレーボール日本代表チームでした。

 高度成長時代まっただなかにおいては、大松博文(だいまつ・ひろふみ)監督の「黙って俺についてこい」というスパルタ式特訓の指導法は、いまではまったく通用しません。時代環境がまったく異なるのです。それでも世界一は実現できたわけです。結果を出したのです。

 「自分を殺して滅私奉公」ではなく、チームの一員として「自分らしさを出してチームに貢献する」ことであるわけなのですね。

 それにしても、「苦しいときはわたしの背中を見なさい」という澤穂希キャプテンのコトバ、あまりにもカッコよすぎて、しびれてしまいますね。

 こんなセリフをさらっと言ってのけて、しかもまったく不自然な感じを与えるような人間になりたい、こんな気持ちにさせらるのは、わたしだけではないでしょう。


 以上、なでしこジャパンが世界一になった理由(わけ)をコトバにするとこんな感じかもしれませんが、コト​バだけが上滑りしないよう、さらにじっくりと考えてみた​いと思った一時間番組でした。



<ブログ内関連記事>

女子サッカー・ワールドカップで 「なでしこジャパン」 がついに世界一に!(2011年7月18日) 

書評 『なでしこ力(ぢから)-さあ、一緒に世界一になろう!-』(佐々木則夫、講談社、2011)
・・監督の目からみたなでしこジャパン

「サッカー日本代表チーム」を「プロジェクト・チーム」として考えてみる




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