つねに「情報」にさらされつづけている現代人、ときにはみずからの意思で「情報」を遮断して、「情報断食」を実行することも大事でしょう。
おすすめ本は、『知識は捨てる!』(川井かおる、日経BP社、2009)。あふれる情報にふりまわされないよう、ときには情報機器はいっさい閉じて「情報断食」を行って意識的に飢餓感をつくりだす。
脳科学的にいえば、知識というものは、寝ているあいだに整理されて定着するもの。これを意識的に実行するわけですね。
いま流行りの「断捨離」と似たコンセプトですね。禅によるシンプルライフの薦めでもありますので、むしろほんらいの日本人の生き方を思い出そうという内容でもあるといっていいでしょう。
重要なのはデータよりも情報、情報よりも知識、そしてもっとも大事なのは知識ではなく智慧。そのためにもっとも大事なのは二次情報や三次情報ではなく、自分というフィルターから得た一次情報。
五感をフルにはたらかせて接する一次情報の重要性を、しっかりと認識したいものですね。「知識社会」だからこそ、「知識偏重」の妄執からは解放されたいもの。何がほんとうに重要な情報や知識であるのかは、智慧がなければ班別することはできません。
「断食」はココロにもカラダにも効く!
目 次
情報断食とは、何か?
第1捨 今すぐ捨てたい知識
知識偏重-だるまの絵を書く機転
執着-過去・未来より今
相対評価-唯一無二の自由人たれ
数値崇拝-「もっともっと」は本当に幸せか?
先入観-ありのままの事実を受け容れる
「言葉」-自分を活かす言葉だけを残す
見栄-自然体は素晴らしい
否定語-自己肯定の達人に
情報断食で心を目覚めさせる
第2捨 知識を捨て智慧を掘り起こす
呼吸を強く意識する
心で納得して動く
見えないところを活力源に
頭と心の均衡を維持する
捨てて捨てて腹に落とす
心の声に耳を傾ける
つながりを取り戻す
対症療法から抜け出す
このように書いてきた私は?
著者プロフィール
川井かおる(かわい・かおる)
元郵政大学校教官。1962年生まれ。東京理科大学第一部応用数学科卒業。大手民間企業に勤務後、旧郵政省入省。郵政研究所などを経て、郵政大学校の教官として、企業教育に携わる。企業、大学、自治体などで講演実績多数。特定非営利活動法人ヒューマンサイエンス研究所理事・公認講師(自己拡大プログラム、個性別目標達成支援)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)
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