大型クレーンにローマ字で PITAGORAS とある。ピタゴラス、でしょう。この大型クレーンは日本を代表する大型クレーンの製造販売を行っている株式会社タダノの製品。
建設現場に、かの有名な古代ギリシアの数学者ピタゴラスと関係あるのかどうかは知りません。大型クレーンが、ピタゴラスの定理や三角形やと関係があるのかどうかもしりません。
おそらく、「ピタッ」とピンポイントで目的箇所に積みおろすことのできる性能を、ピタゴラスの「ピタ」で表現しようとしたのでしょう。
そう思って、ウェブサイトを調べてみると、ピタゴラスの商品説明がありました。
思った通り、「ピタッ」をピタゴラスで表現したネーミングのようです。おやぢギャグ的なネーミングですね。
工事現場でクレーンをみかけても、一般消費財ではないのでネーミングまで注意して見ることはないと思います。消費者に訴求する必要もないので、ネーミングの趣旨も消費財とは違うものがあるといっていいでしょう。
クレーンの操作は、いわゆるガテン系の世界ですが、なかでもクレーンはきわめて複雑で繊細な操作が要求される機械です。ある意味では職人技の世界といってもいいでしょう。
そんな大型クレーンのネーミングは、愛称としての意味づけだと考えるといいかもしれません。ただし、日本語を知らないと、そのニュアンスまでは理解できないでしょうが。
現在はまだまだ男の世界ですが、いずれ大型クレーンの操作にも女性が進出してくると考えると、愛称としてのネーミングのあり方にも変化がでてくるかもしれませんね。
環境性能という観点を打ち出すためには、また別のネーミングが必要になってくることも考えられます。
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