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2016年2月20日土曜日

ドイツ製文房具は機能的でかつデザインもよい-鉛筆に特化したシュテットラー社は「隠れたチャンピオン」


 いままでつかっていたミニ鉛筆削りを紛失してしまったので、代わりを探して購入することにした。ふだんはパソコンを使用して文章を書いており、メモをとる際にはボールペンが大半なのだが、本にチェックを入れたり線を引くときは鉛筆をつかっているからだ。

商品を探すときは最初から amazon で検索してみるのが速い。さっそく検索してみたら出てきたのがシュテットラーのミニ鉛筆削り。ドイツ製である。

署名用のボールペンも、ふだんつかっていないとはいえ万年筆もモンブランを愛用している私だが、とりたててドイツ製文具の愛好家というわけではない。だが、このシュテットラー(Staedtler Mars)の鉛筆削りは、じっさいに入手して思うのは、機能的でかつデザインもすぐれているということだ。


シュテットラー(Staedler)を調べてみたら、日本では英語読みでステッドラーとしているようだ。ステッドラー日本という日本法人があって、鉛筆、製図用品、シャープペンシルなど筆記用具、そのほか色鉛筆も取り扱っている。

シュテットラー社(STAEDTLER Mars GmbH & Co. KG)は「有限合資会社」(Kommanditgesellschaft)である。英米法でいうリミティッド・パートナーシップ(limited partnership)に近い企業形態だ。wikipedia の記述によれば、創業は1835年だが、さかのぼれば1662年頃までさかのぼれるという。ブランドであり日本でいえば老舗である。長寿企業である。


鉛筆に特化した企業で、従業員は全世界で3000名程度の中堅企業である。ドイツ経済を支えている「ミッテルシュタント」というカテゴリーに分類される企業で、いわゆる「隠れたチャンピオン」(hidden champion)というやつだ。ニュルンベルクに本社があるようだ。

500円以下でいい買い物をしたと思う。しかも、いままで知らなかったシュトットラー社について知ることもできた。ちなみに、ドイツ企業の製品だが「メイド・イン・ジャーマニー」ではなく「メイド・イン・チャイナ」である。シュテットラー社も、ドイツで製造している主要製品以外は海外生産もおこなっているようだ。






<関連サイト>

ステッドラー日本 (公式サイト)

シュテットラー社公式サイト(英語)



<ブログ内関連記事>

書評 『あっぱれ技術大国ドイツ』(熊谷徹=絵と文、新潮文庫、2011) -「技術大国」ドイツの秘密を解き明かす好著
・・「ドイツを特徴づけている、いわゆるミッテルシュタント(Mittelstand:中規模企業)だという。日本でいえば中堅中小企業がこれに該当するといっっていいだろう。 ドイツ人経営コンサルタントのヘルマン・ジモン(Hermann Simon)のいう「隠れたチャンピオン」(hidden champions)の一つと考えてよいのだろう。ニッチ市場に特化して、世界シェアを占める無名のミッテルシュタント(中規模企業)が活躍しているのがドイツなのである。 ポルシェやディーゼル、ツェッペリンなどの綺羅星のような発明家は本書でも取り上げられているが、世界的な知名度は高くなくても、現在でも多くの起業家を輩出している国がドイツなのである。たとえ、アメリカのソリコンバレーほどの派手さはないとしても。」

書評 『自動車と私-カール・ベンツ自伝-』(カール ベンツ、藤川芳朗訳、草思社文庫、2013 単行本初版 2005)-人類史に根本的な変革を引き起こしたイノベーターの自伝

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(2012年7月3日発売の拙著です)







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