2010年9月1日水曜日
書評 『インドの科学者-頭脳大国への道-(岩波科学ライブラリー)』(三上喜貴、岩波書店、2009)
■インド人科学者はなぜ優秀なのか?-歴史的経緯とその理由をさぐる好著■
インドの科学技術の発展を、英国の植民地時代から、独立を経て今日に至るまで歩みを、傑出したインド人科学者の人物と業績を中心に、きわめてコンパクトにまとめあげた本である。
インドに対する関心が再び高まりつつある現在の日本であるが、関心の中心はビジネスと経済が中心で、科学技術にかんしても、科学分野よりも、技術分野のIT(情報科学)、あるいは原子力工学といった分野に話題が限られているのが現状である。「インドの科学者」を扱った本は残念ながらあまり類書がない。
この本を読むと、インド人科学者とインド人技術者をめぐるさまざまな疑問に、すっきりと統一的に説明で答えてくれるのがありがたい。最近のニュースを見ているだけではわからない、インドの科学技術の本質的な側面を知ることができる・・・
(つづきは、http://e-satoken.blogspot.com/2010/09/2009.html にて)