2012年10月3日水曜日
ミャンマーで日本向けオフショア開発が有望な理由-それは日本語能力にある
本日(2012年10月3日)の 「NHK おはよう日本」で面白いニュースをやってました。「ミャンマーに進出 日本語が強みに」。
いま、NTTデータをはじめ、日本のIT企業が日本向けのオフショア開発のために積極的に進出を行っているミャンマー。
カギは、ミャンマー人の日本語能力、なんですね。
たしかに、わたしの友人や知り合いのミャンマー人も日本語できる人が多いですね。ニュースでも、「一年もあれば日本の読み書きもできるようになる」といっていましたが、それは確かでしょう。
なぜなら、日本語とミャンマー語は語順がほとんど同じだから。単語を置き換えれば、ミャンマー語を話す感覚で日本語が話せるというわけ(写真参照)。
モンゴル人の力士が、日本語をすぐに習得して実力を発揮しているのと同じ理由ですね。モンゴル語も日本語と語順が同じです。
学習熱心で、発展途上国にしては識字率もきわめて高いのは、仏教の影響もあるでしょう。独特の丸文字がやわらかい感じですが、語調はあまりやさしい感じはないですが。
ただ懸念されるのは、韓国語もミャンマー語と語順が同じであるということ。ニュースではやってませんでしたが、日本語・韓国語・モンゴル語・ミャンマー語・チベット語などはみな語順が同じです。ということは、韓国企業も日本企業と同じ立場にあるということですね。
世界一の親日国で仏教徒が圧倒的なミャンマーですが、いかんせん道路が右側通行(!)です。現在は圧倒的に日本の中古車が多いのですが、ヘタするとカンボジアのように韓国車に占拠されてしまうかもしれません。
個人的には、タイよりもミャンマーのほうが、はるかに「微笑みの国」度が高いと思います。タイ語とミャンマー語はまったく異なる言語です。
ぜひ一度はミャンマーを訪れてみて下さい。百聞は一見にしかず、ですよ!
<関連記事>
ミャンマーは日本向けオフショア開発に最適(IT Pro 2012年8月27日)
・・「ミャンマーでのオフショア開発は価格競争力に加え、日本語習得の高さと国民性の類似により、日本向けのオフショア開発に非常に適しているといえる・・(中略)・・15カ国程度のアジアの言語と日本語との類似度合いを独自に調査したが、ミャンマーは日本語との親和性が最も高かった」。
<ブログ内関連記事>
「ミャンマー再遊記」(2009年6月) 総目次
「三度目のミャンマー、三度目の正直」 総目次 および ミャンマー関連の参考文献案内(2011年4月)
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