先週のことだが、都内某所にて終電を逃したので、始発電車を待つために駅前ののマクドナルドで「防寒対策」を行うこととしました。ただし、アルコールは一滴も飲んでいなかったので念のため。仕事が長引いたためです。
マクドナルドに入っての会話です。
「何時までやってますか?」
「24時間営業ですよ。でも床掃除のため、ご利用できるのはカウンター席だけです」
マニュアルどおりの対応でしょうが、深夜に働くアルバイト女子の受け答えです。こういうのはマニュアルどおりだからこそ、ありがたいのです。無理いってお願いしているわけではありませんので。
マクドナルドでは、もっぱらビッグマックをセットメニューを注文するわたしですが(・・年に数回、困ったことに無性にジャンクフードを食べたくなる)、今回はとりたててお腹がすいているわけではないので、支払いはミニマムに押さえたいと思い格安メニューを探してみました。
注文カウンターでメニューをしらみつぶしに探した結論は、「100円バーガー」+「マックカフェ」(100円)=200円也。これで深夜1時から早朝5時までの4時間を過ごすことにしました。4時間を200円、1時間あたり50円のエントリーフィー(=入場料)。この金額で寒さをしのいで、4時間滞在できるわけです。
ネットカフェやマンガ喫茶ではないので、ネットに接続したパソコンもマンガもおいてないのが残念ですが、ネットカフェよりはるかに滞在費が安い。座る席が限定されて、しかもボリュームいっぱいに音楽が流れていますが、寒さをしのげるのはじつにありがたい。
深夜の時間帯は、ほとんど来客がないので、アルバイトの人件費と光熱費以上の稼ぎがあるとは思えないので、けっして経営効率がいいとは思えません。とはいえ、利用客からみれば、24時間営業しているコンビニと同様、マクドナルドの店舗もまた「社会インフラ」としての機能は果たしているといっていいかもしれないですね。
雨露をしのぐ、寒さから身を守る。そのためのシェルターであり、つまるところ社会インフラであるわけですね。ある意味、企業の社会貢献になっているのかな、と。
マクドナルドの店内には、社会貢献についての姿勢がビジュアルで掲示されていますが、わたしは「深夜時間帯に店を開けている」ということ事態が、その店舗が立地しているコミュニティにとっての最大の社会貢献なのではないかと思いました。深夜も明かりがついていることは防犯対策になります。
ちなみに味はといえば、「100円バーガー」は正直いってあまりうまいとは思いませんでした。ピクルスがはさまてないので。ですが、「マックカフェ」(100円)は、味は悪くなかったです。
コンビニの入れたてコーヒーコーナーの普及で、いまこの国は「本格コーヒー激戦時代」となっていますが、コーヒーにかんしてはマクドナルドもイケてると感じた次第。
異物混入問題でバッシングされているマクドナルドですが、是々非々の態度で臨みたいものですね。「深夜時間帯に店を開ける」という「陰徳」を実践しているわけですから。
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