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2013年2月10日日曜日

本日から華人世界は「春節」(2013年2月10日)



本日から(2013年2月10日)から華人世界は「春節」を迎えます。今週一週間はお休みとなる人も少なくないようです。

タイでも勤め人は別ですが、商売人は休みにすることも多いので要注意。各種の問屋は0バンコクのヤワラート(中華街)に集中していますが、春節休暇のあいだはモノの流れが止まります。

中国は当然のこと、香港・台湾だけでなく東南アジアの華人世界では「春節」こそが新年のはじまり。年中行事はすべて太陰暦によって決まっています。

幕末の開国と明治維新によって「近代化=西欧化」の道を選択した日本は、ちょんまげを切って、いちはやく西暦を採用しましたが、アジアのなかでは日本はきわめて例外なのです。

旧暦などという表現をつかう日本人は、ある意味ではアジアではないといっていいのかもしれません。

東南アジアの英語世界では CNY という言い方をします。Chinese New Year(中国新年) を略して CNY です。

シンガポールやマレーシアはもとより、タイなど華人人口の多い国では当然のことながら、華人系の人たちは「春節」を祝います。日本人のように正月は落ち着いてというのではなく、爆竹を打ち鳴らすわけですね。

冒頭に掲載した写真はタイ王国の首都バンコクの、とある銀行支店の店頭にあったもの。TMB というのは Thai Military Bank(タイ軍人銀行)のことです。

写真のなかに見える「龍馬精神」というのは、坂本龍馬とは関係ありません(笑) 「老いてますます盛ん」をインスパイアする精神のことです。「龍馬精神」と書いてロンマー・チンシャンと読みます。お間違えなく。

では、よい春節を! Happy CNY !!!



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(春節に配られるアンパオ)


<ブログ内関連記事>

「龍馬精神」(ロンマー・チンシャン)

「2015年のASEAN経済統合」の意味をアタマのなかに入れておこう

書評 『中国の次のアジア(日経BPムック)』(日経ビジネス=編集、日経ビジネス、2012)-アジアの中心は東南アジア、南アジアへシフトしていく





(2012年7月3日発売の拙著です)





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2013年2月6日水曜日

書評 『中国以外のアジアで成功する方法(別冊宝島1956号)』(宝島社、2013)-東南アジアと南アジア11カ国の基礎知識を得ることのできる良心的なガイドブック



2012年の尖閣暴動に端を発した「脱・中国」といったややネガティブな理由だけでなく、2015年のASEAN経済統合(AEC)の波に乗るというポジティブな理由から、中国以外のアジア、すなわち東南アジアと南アジアへのシフトが本格的に始まっています。

そんななかで出版されたこのガイドブックは、基礎知識を得るためにはたいへんよくできたものになっているといってよいでしょう。

編集方針は以下のとおりです。

「東南アジア進出というと、これまでは安い人件費を目当てにした製造業が中心だった。しかし本書は、今後消費市場を形成する新中間層を狙って進出する小売・サービス業に編集上の力点を置き」(はじめに)

目次を紹介しておきましょう。

はじめに ネクスト・チャイナ
図解 一大市場を徹底比較-ネクスト・チャイナ11カ国の経済力と市場の可能性
Chapter 1 ミャンマー
Chapter 2 インドネシア
Chapter 3 ベトナム
Chapter 4 タイ 
Chapter 5 カンボジア
Chapter 6 インド 
Chapter 7 シンガポール
Chapter 8 バングラデシュ
Chapter 9 ラオス・フィリピン・マレーシア


それぞれの Chapter では、「~の現在と市場の特徴」、「~への進出方法」、「~進出のメリット&デメリット」をまとめています。

全般的に、メリットだけでなくデメリットについても書かれていますので、内容的にも良心的だといっていいでしょう。

わたしの個人的な考えでは、フィリピンは独立した一章として取り上げるべきだと思いますが、それは編集方針の違いというものでしょう。フィリピンのメリットは、なんといっても英語がつうじるということだからです。とはいえ、日本と同様に中国との国境紛争を抱えている点はマイナス要因です。

バングラデシュが入っていながら、スリランカが入っていないのも残念なところです。

もちろん、業種業態や企業規模、海外経験の有無によって、進出先として検討すべき国は異なってきます。

たとえば、タイであれば製造業においては、人件費高騰傾向にありますが、まだまだ進出余地はあります。タイには産業集積と「地の利」というロジスティクス上のアドバンテージがあるためです。これは今後もさらに強化されるでしょう。

ところが、タイの在留日本人は10万人強と推定されているようにマーケットサイズは大きいのですが、飲食サービス業は競争が厳しく、すでに「レッドオーシャン状態」であると言っても過言ではありません。「新中間層を狙って進出する小売・サービス業」という点では、タイはやや難易度が高いかもしれません。

こういったデメリットまで指摘されている点は、この本が評価できることです。

ただし、タイにおいては、製造業とは違って、日本も含めた外国資本が 51%以上のマジョリティをとることができないことも知っておく必要があるでしょう。また、原則として外国人の土地所有も禁止されています。これは大きなデメリットであることは否定できません。タイ以外を検討国としたほうがいいかもしれません。

こういったよくできたガイドブックで基礎知識を得たうえで、自分なりのイメージをつかんだうえで、さらに深堀して調査していくのが海外進出の基本といっていいでしょう。



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「2015年のASEAN経済統合」の意味をアタマのなかに入れておこう

書評 『中国の次のアジア(日経BPムック)』(日経ビジネス=編集、日経ビジネス、2012)-アジアの中心は東南アジア、南アジアへシフトしていく

書評 『「アジアで儲かる会社」に変わる30の方法-「アジアのやり方」を徹底的に理解し確固たる戦略をもって進出せよ-』(森辺一樹、中経出版、2012)-海外進出は「アウェイでの戦い」である

アジア進出に際しては「失敗事例」を押さえたうえで「成功方法」を考えよう-『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?』 と 『アジアで成功する企業家の知恵』を読む

書評 『誰も語らなかったアジアの見えないリスク-痛い目に遭う前に読む本-』(越 純一郎=編著、日刊工業新聞、2012)-「アウェイ」でのビジネスはチャンスも大きいがリスクも高い

書評 『中国ビジネスの崩壊-未曾有のチャイナリスクに襲われる日本企業-』(青木直人、宝島社、2012)-はじめて海外進出する中堅中小企業は東南アジアを目指せ!

「脱・中国」に舵を切るときが来た!-『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!』(三橋貴明、ワック、2010)はすでに2年間に出版されている

書評 『空洞化のウソ-日本企業の「現地化」戦略-』(松島大輔、講談社現代新書、2012)-いわば「迂回ルート」による国富論。マクロ的にはただしい議論だが個別企業にとっては異なる対応が必要だ

『東南アジアを学ぼう-「メコン圏」入門-』(柿崎一郎、ちくまプリマー新書、2011)で、メコン川流域5カ国のいまを陸路と水路を使って「虫の眼」でたどってみよう!





(2012年7月3日発売の拙著です)





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2013年1月18日金曜日

「2015年のASEAN経済統合」の意味をアタマのなかに入れておこう




安倍首相がいちばん最初の外遊先に選んだのが東南アジア。米国でも中国でもなく東南アジア。ベトナム、タイ、インドネシアと回っています。この意味を考えてみましょう。

東南アジアは ASEAN(アセアン)と言い換えてもいいでしょう。ASEAN とは、東南アジア諸国連合のこと。Association of South‐East Asian Nations の頭文字をとった通称です。

ASEAN加盟国は、ABC順で ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10ヵ国です。政治体制には王政あり社会主義共和国あり、宗教も仏教、キリスト教、イスラームと多様性に富んだ地域です。

そのASEANは、2015年に経済統合されるスケジュールでいま進んでいます。ビジネスパーソンであれば、いまのうちからアタマのなかにいれておく必要があります。

冒頭に掲載した写真は、一昨日(2013年1月16日)の NHKの経済番組 「Bizプラス」の放送で使用されていたパネルです。

ASEAN経済統合のキモとは以下のとおりです。

●商品規格や技術標準の相互承認
●域内の関税撤廃

つまり、「ASEAN基準」導入、ですね。共通通貨はなくても、域内で関税が撤廃されれば、すでに経済でリードしているタイのような「中進国」で「中核国」の意味は、さらに大きなものとなるでしょう。

(国際機関アセアンセンターによる地図)

ASEAN加盟10カ国の GDP合計は、2兆2千億ドル強ブラジル一国とほぼ同規模だとのこと。

もちろん、一人当たりGDPは、シンガポールのように日本を上回る国がある一方、カンボジアやミャンマーのようにかなり低い国も存在しますが、域内が「共通市場」化されると、そのインパクトは無視できません。

ASEAN経済統合を想定に入れると、ますますタイのもつ政治経済的な意味が大きくなってくるわけです。

経済ニュースでは、「最後のフロンティア」としてミャンマーについて報道されない日がないくらいですが、いちばん最初の進出先としてはタイが最適であるのは、すでに「中進国」であり、とくに製造業においては「製造基地」として確立しているからです。つまり、まったくの発展途上国とくらべるとリスクは低いといっていいでしょう。

2015年の「ASEAN統合」は、もう再来年に迫っています。2015年を見据えた東南アジア戦略は中堅中小企業にとっても必要です。



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書評 『中国の次のアジア(日経BPムック)』(日経ビジネス=編集、日経ビジネス、2012)-アジアの中心は東南アジア、南アジアへシフトしていく

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アジア進出に際しては「失敗事例」を押さえたうえで「成功方法」を考えよう-『なぜ中小企業の中国・アジア進出はうまくいかないのか?』 と 『アジアで成功する企業家の知恵』を読む

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「脱・中国」に舵を切るときが来た!-『中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!』(三橋貴明、ワック、2010)はすでに2年間に出版されている

書評 『空洞化のウソ-日本企業の「現地化」戦略-』(松島大輔、講談社現代新書、2012)-いわば「迂回ルート」による国富論。マクロ的にはただしい議論だが個別企業にとっては異なる対応が必要だ

「第76回 GRIPSフォーラム」でタイの政治家スリン博士の話を聞いてきた(2013年4月15日)-前ASEAN事務総長による「日本待望論」



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