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2011年6月21日火曜日

ベスト・プラクティスと反面教師-その両方からともに学ぶことが大事!


生き方、志、マインドをそれぞれの会社が持っているかどうかをお客様だけでなく、従業員にも見抜かれてしまいます。

 これは、小田原のカマボコ製造メーカー鈴廣の鈴木社長のコトバです。日経ビジネスオンラインに掲載されていた記事「こすからい会社には天罰が下る!震災に負けない人々(7)鈴木博晶・鈴廣社長」から引用させていただきました。

 鈴木社長はまた、つぎのようにも言っています。

カマボコ業を確実に継続していくことが与えられた使命です。無謀なことに走らず、ただ消極的にもならない。そうして、きちんとカマボコの需要を作っていく努力を続けていきます。つまり、ただひたすら現状を守っているだけではダメで、やはり何か新しいものも打ち出していかなければなりません」、とも語っています。


 「生き方」、「志」(こころざし)、「マインド」、「使命」

 ぞれぞれ日本語では似たような内容をあらわしたコトバですが、これは個人だけでなく、組織でも同様に必要なことです。

 しかも、組織においては、組織という抽象的な存在ではなく、組織の歴史と命運を背負った、経営者という個人の「生き方」、「志」(こころざし)、「マインド」、「使命」がダイレクトに反映します。

 組織の頂点に立つ人の「生き方」は、対外的にはお客様、対内的には従業員に丸見えです。

 とくにカマボコのように、日本の伝統食でありながら、ライフスタイルの変化によって需要が減少している業界においては、なおさら経営者個人と組織全体の「生き方」、「志」(こころざし)、「マインド」、「使命」が重要な要素となってくるでしょう。

 そういった「生き方」、「志」(こころざし)、「マインド」、「使命」に共鳴していただける「ファン」を一人でも多くもつこと、これはいままででもそうでしたが、これからはますます大事なことになってきます。

 企業経営は、業績が数字としてでてきますが、人間が主体になって行う活動である以上、人間のやる気を引き出し、その気にさせていくためにはコトバと行動が一致していなくてはなりません。

 それが英語でいうインテグリティ。日本語でいえば言行が首尾一貫していることですね。

 よき実例からはベスト・プラクティス(best practice)として徹底的に学びとり、悪しき実例からも自分の身を正すために「反面教師」として大いに学ぶことが重要です。とくに政治の世界は「反面教師」として。

 企業経営も政治も、「ファン」を一人でも多くもち、「ファン」の満足度を高めることは共通しています。そして「ファン」は社外だけでなく、社内でも。従業員が自社の「ファン」でない会社では、サステイナブルな成長は不可能です。

 今回はそのベスト・プラクティスの実例として、最近の経済記事から紹介させていただきました。



<関連サイト>

鈴廣(公式サイト)

日経ビジネスオンラインに掲載されていた記事「こすからい会社には天罰が下る!震災に負けない人々(7)鈴木博晶・鈴廣社長」






(2012年7月3日発売の拙著です)








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