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2012年5月22日火曜日

書評『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』(ダン・セノール & シャウル・シンゲル、宮本喜一訳、ダイヤモンド社、2012)-イノベーションが生み出される風土とは?

イノベーションが生み出される風土とは?

『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』(ダン・セノール /シャウル・シンゲル、宮本喜一訳、ダイヤモンド社、2012)が、この5月に出版されました。

この本はじつに面白い!

わたしは2009年に出版された英語版で読んだので日本語版は見ていませんが、イノベーションのゆりかごシリコンバレーのアメリカ人(・・その多くはユダヤ系)ですら圧倒されるという、イスラエルのイノベーション風土を活写した内容です。

なぜ、中近東の小国イスラエルでは、つぎからつぎへとイノベーティーブなハイテク・ベンチャーがでてくるのか? 
その秘密は・・・・。ぜひ本を読んでみて確認してみてください。

日本人からすると、議論が何よりも好きで、アクの強さではインド人以上に辟易するであろうイスラエル人ですが、「自分で考え、自分で行動する」究極のイノベーターの姿がそこにあるといってよいでしょう。

こと議論するという点になると、たとえ軍隊内であろうと上下は関係ないという組織風土こそ、究極の「水平社会イスラエル」を象徴するもの。翻訳書ですが、読めば何かのヒントがあると思います。

なお、原書タイトルは 『Start-Up Nation』(スタート・アップ国家)、イスラエルという国家じたいがベンチャー体質であることを示しているわけですね。

アメリカ企業ですら驚くようなフラットな社会を基盤にしたイスラエル企業ですから、日本企業がそのまま真似るのは、きわめて難しいでしょうが、日本企業とは対極にあるイスラエルのハイテクベンチャーの実態を知ることは、大いに意義のあることだと思います。

読んで損のない一冊として、つよくおすすめします。





目 次

はじめに
著者はしがき
序章

Part1 〝なせばなる〟の小さな国
第1章 粘り腰
第2章 戦場の起業家

Part2 イノベーションの文化の種をまく
第3章 〝情報源〟を自らつくる人たち
第4章 ビジネススクールより強い絆-予備役
第5章 秩序が混乱に出会うところ

Part3 奇跡の経済成長のはじまり
第6章 うまくいった産業政策
第7章 移民-グーグルの人々の挑戦
第8章 ディアスポラ-航空機を盗む
第9章 バフェットのテスト-投資リスクをどう考えるか
第10章 ヨズマ-投資家と起業家の仲介役

Part4 〝動機こそが武器〟の国
第11章 ロケットの先端部から湯沸器まで
第12章 シャイフのジレンマ-アラブ世界の起業家精神
第13章 経済的奇跡に対する脅威
終章 ハイテクを育てる農民

あとがき
謝辞
イノベーションを産業として育成していく必要十分条件とは-日本語版出版にあたって


◆原著の専門サイトは http://www.startupnationbook.com/ (ただし英語)

著者プロフィール

ダン・セノール(Dan Senor)
外交問題評議会(CFR)中東研究グループの訪問上席研究員。アメリカ政府の上級外交政策顧問として、中東の政治・産業を分析、研究。イラクで最も長期間勤務した民間人のひとりであり、この功績に対して国防総省から民間人として最高の栄誉賞を受賞。また、カタールにおける中央軍の国防総省顧問、アメリカ上院の外交通信顧問も歴任。イスラエルとハーバード・ビジネススクールで学び、アラブ世界をすみずみまで旅してきた。ビジネスの世界では、イスラエルとアメリカの多数のスタートアップ企業に投資し、現在はニューヨークを拠点とする世界的投資ファンドで仕事をしている。セノールの分析的な議論はウォールストリート・ジャーナル紙にしばしば掲載されている。ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、『タイム』誌にも執筆。妻とふたりの息子とニューヨーク市に住む。

シャウル・シンゲル(Saul Singer)
エルサレム・ポスト紙のコラムニスト、元編集者。歴史家のマイケル・オーレンはシンゲルの著書Confronting Jihad: Isra el's Struggle and the World After 9/11を「中東に関心のある人なら、素人玄人誰にとっても必読の書」と評価している。寄稿先は『コメンタリー』誌、『モーメント』誌、『ニューリーダー』誌、『ビターレモンズ』誌(イスラエル・パレスチナの電子雑誌)、ワシントン・ポスト紙の国際ブログ「ポスト・グローバル」など。1994年にイスラエルに移住する前は、アメリカ連邦議会で下院外交問題委員会と上院銀行委員会の顧問を務めた。妻と三人の娘とエルサレムに住んでいる。

翻訳者プロフィール

宮本喜一(みやもと・よしかず)
1948年奈良市生まれ。一橋大学社会学部、経済学部卒業。ソニー、マイクロソフトを経て独立。翻訳・執筆活動に入る。訳書に『ジャック・ウェルチ わが経営』(日本経済新聞出版社)、『トム・ピーターズのマニフェスト』シリーズ(ランダムハウス講談社)、『ビジョナリー・ピープル』(英治出版)、『ヴァージン流』(エクスナレッジ)、『ドラッカーの講義』全2巻(アチーブメント出版)、『決断力の構造』(ダイヤモンド社)など、著書に『井深大がめざしたソニーの社会貢献』(ワック)、『マツダはなぜ、よみがえったのか?』(日経BP社)などがある。


<関連サイト>

ダイヤモンド社の書籍紹介サイト

今、生まれ変わろうとしないなら、日本は廃墟となったデトロイトのようになっていく。『アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?』書評(神谷秀樹)

イスラエルという "スタートアップ国家"  セキュリティー大手チェック・ポイントCEOが語る強さの理由 (日経ビジネスオンライン、2014年8月29日)
・・「チェック・ポイントでは、大学2年生など、在学中の学生も採用するようになった。他の多くのハイテク企業でも、在学中にパートタイムで学生を雇い、卒業後もそのまま採用する例が増えている。これは、企業にとって有能な人材が獲得できるというだけでなく、学生にとっても、自分の興味ある仕事で学費を稼げるというメリットがある。イスラエルでは、ハイテク関連を専攻した卒業生が得る給料は、他分野の卒業生の2倍近い。エンジニアになるのは、非常に魅力的な選択肢なのだ」。

イスラエルのエコシステム、“破壊的”ベンチャー生み出す (日経コンピュータ、2014年10月6日)


<ブログ内関連記事>

書評『タルピオット-イスラエル式エリート養成プログラム』(石倉洋子/ナアマ・ルベンチック、トメル・シュスマン監修、日本経済新聞出版社、2020)-「スタートアップ・ネーション」の秘密

イスラエル

Pen (ペン) 2012年 3/1号(阪急コミュニケーションズ)の「特集:エルサレム」は、日本人のための最新のイスラエル入門ガイドになっている

『イスラエル』(臼杵 陽、岩波新書、2009)を中心に、現代イスラエルを解読するための三部作を紹介

映画 『戦場でワルツを』(2008年、イスラエル)をみた

イスラエル産スウィーティーの季節

本の紹介 『ユダヤ感覚を盗め!-世界の中で、どう生き残るか-』(ハルペン・ジャック、徳間書店、1987)


イノベーション

NHKのアニメ 『もしドラ』 の第4回放送(4月28日)のおさらい-イノベーションとはあたらしい価値をもたらす変化のこと

NHK・Eテレ 「スタンフォード白熱教室」(ティナ・シーリグ教授) 第8回放送(最終回)-最終課題のプレゼンテーションと全体のまとめ

書評 『人材は「不良社員」からさがせ-奇跡を生む「燃える集団」の秘密-』(天外伺朗、講談社+α文庫、2011、初版 1988)
・・ソニーの上席常務を務めた工学博士の土井利忠氏による「画期的プロジェクト成功の奥義」。天外伺朗(てんげ・しろう)はペンネーム。『般若心経』関連の著書もある

書評 『「無分別」のすすめ-創出をみちびく知恵-』(久米是志、岩波アクティブ新書、2002)-「自他未分離」状態の意識から仏教の「悟り」も技術開発の「創出」も生み出される
・・イスラエルと同様に、激しい議論があたりまえの「ワイガヤ」を行うンホンダの風土

映画 『加藤隼戦闘隊』(1944年)にみる現場リーダーとチームワーク、そして糸川英夫博士
・・糸川英夫博士と厳しい風土と制約条件の多いイスラエルについても触れている

(2014年8月27日、2023年10月29日 情報追加)



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(2022年6月24日発売の拙著です)

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(2021年10月22日発売の拙著です)

 
 (2020年12月18日発売の拙著です)


(2020年5月28日発売の拙著です)


 
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