ニュージーランド産のゴールドキウイが甘くておいしい。
キウイは、ほんとうはキウイ・フルーツというのが正確なようですね。キウイは、ニュージランドに住んでいる、飛べない鳥のことですから。
キウイ(kiwi)というニュージーランドに土着する「飛べない鳥」については、wikipedia の記述を参照してください。そういえば、靴磨きの墨に Kiwi というブランドがあります。敗戦後に「進駐軍」兵士が持ち込んだのが、日本では始まりのようです。
写真として掲載したのはゴールドキウイ。濃いグリーンのキウイよりもやや小振りです。日本人の味覚に合わせて高い糖度を実現できるように、ニュージーランドで開発された品種だそうです。
ゴールドキウイは、ニュージーランドで栽培されているキウイの20%に過ぎないですが、そのうち80%が日本向けだとか。
ところで、キウイはなんと仙台でも育てることができるという話を聞いたときは驚きました。なんで冬寒い東北でも栽培可能なのか、と。
一般家庭の庭で栽培しているとのこと。キウイは、きわめて生命力のつよい植物のようですが、考えてみれば、ニュージーランドはけっして熱帯ではないのですね。
どうも、「南半球=南=熱帯」という固定観念がアタマのなかにできあがってしまっていたようです。そういえば、はじめてオーストラリアのメルボルンにいったのは8月でしたが、南半球の現地は真冬で、ものすごく風が冷たかったのを覚えています。ニュージーランドは、メルボルンよりも赤道に近いとはいえ、熱帯でも亜熱帯でもありません。
ニュージーランドのキウイは「ゼスプリ」(Zespri)という統一ブランドで輸出を行っています。かつて、カリフォルニアのグレープフルーツなどの柑橘類が「サンキスト」(Sunkist)という統一ブランドで日本で普及した事を思い出しますが、この「ゼスプリ」もまた、農産物のブランド戦略としては特筆に値します。
ゼスプリというブランド名は普及しているとは言えませんが、キウイ(フルーツ)といえばニュージーランドという「ブランド連想」は、多くの日本人のアタマのなかにできあがっているのではないでしょうか。
生命力のつよいキウイは、日本各地で栽培され国内て出荷されているのにかかわらず。
<関連サイト>
「ゼスプリ」(Zespri) 公式サイト
靴墨の Kiwi (現在はジョンソン&ジョンソン)・・鳥のキウイがロゴ
サンキスト 公式サイト
キウイは過疎の農村を救えるか Japan Rushing:ニュージーランド・ゼスプリの戦略 (日経ビジネスオンライン、2015年6月29日)
・・南半球で栽培されているキウイを、北半球の日本で栽培することによって、季節的な変動を小さくすることを可能にするというゼスプリの戦略
(2015年6月29日 情報追加)
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(2015年6月29日 情報追加)
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