2013年10月15日火曜日
技術やサービスは地方から上京することもある-「ボタン式半自動」が導入されたJR青梅線
昨日、ひさびさにJR中央線(JR東日本管内)に乗車して気づいたこと。青梅行き特別快速だから正確にいうとJR青梅線でしょうか。
電車のドアが自動開閉だけでなく、ボタンを手動で押して乗客がスイッチ開閉できるようになっていました。いわゆる「ボタン式半自動」です。
そういえば、TVのニュースで報道していたなと思い出しつつ。この手動開閉は地方、とくに北国では当たり前ですよね。
東京でもドアが開きっぱなしだと、利用客にとっては夏は暑いし冬は寒い。しかも、事業者にとっても、夏の冷房費、冬の暖房費のムダ使いになってしまう。さらには世の中全体ではエネルギーの無駄づかいは環境にもよろしくない。
こういう「三方よし」の精神が東京にも導入されたのは、たいへん喜ばしいことであります。「三方よし」とは近江商人のCSR(=企業の社会的責任)のことです。
「ボタン式半自動」そのものはハイテクではなくローテクでもなく、ミドルテクといったところでしょうが、単なる機能追加としてだけではなく顧客サービスとして考えればありがたいものといえるでしょう。
いずれ首都圏でも都心部以外では当たり前に装備されることになるのかもしれません。
技術やサービスは、地方から上京することもあるわけですね。首都圏にはなかったものですから、「ヨコ展開」によるイノベーションといえるかもしれません。
ビジネスのヒントにもなりそうです。
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