2011年4月3日日曜日
ダチョウ症候群 (きょうのコトバ)
「ダチョウ症候群」というコトバ知ってますか?
「ダチョウ症候群」(オストリッチ・シンドローム:ostrich syndrome)は、空を飛べないダチョウが、 危険が近づいてくるとアタマを砂に突っ込み、何も見ないで危険が通り過ぎるのを待つことから来たものです。
図体の大きなダチョウのことですから、端から見ると日本語でいう「アタマ隠して、シリ隠さず」という、実に滑稽(こっけい)な無様な姿をさらしているのですが、当の本人はまったくそれに気づいていない。
「ダチョウ症候群」は、日本ではあまり使われない表現ですが、日本人得意の「見えていても、見ていない振りをする」という行為にそっくりですね。
もしかして、今回の「大地震」と「大津波」と「原発事故」の激甚災害を、一過性の事件だと思って、やり過ごせばいいと思っている方がいるかもしれませんか?
すでに3週間前からここで書いていますが、今回の「非常時」は一過性のものではありません。第二次大戦での「敗戦」以来の「国難」です。
認めようが認めまいが、「3-11」以後の世の中は、価値観も含めてすべてがひっくり返ったのです。とても、「3-11」以前では当たり前であった、これまでのような「やり過ごし」ではとても対応できないような性格をもっていることに、一刻も早く気がつかなければなりません。
日々のオペレーションを着実にこなすことは当然のこととして、万難を排してでも考える時間を作って、「何がどう変わったのか」、「何が変わってはいけないのか」、じっくり考えてみてほしいと思います。
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