2011年4月26日火曜日
NHKのアニメ 『もしドラ』 の第1回放送(4月25日)のおさらい-ゴール設定の重要性、真摯(しんし)さというマネージャーの資質、組織の定義・・
昨夜、NHKのアニメ「もしドラ」の第1回みましたか?
なかなか面白い設定になっているので、大学生むけの経営学の授業には使えそうですね。高校生という設定は、やはりちょっと難しいような気もしないではありませんが・・。
最初のナレーションにあった「ドラッカーの『マネジメント』は現代ビジネスマンのバイブル」、というのは、残念ながら事実誤認としては正しくありません。なにやらウォール街のような光景がバックに登場していましたが。
ドラッカーは「マネジメント」産みの親ではありますが、主著である『マネジメント』は、すでに「読まれざる古典」というべきでしょう。すくなくとも、わたしの周辺では、ドラッカーの『マネジメント』を読んだという人は、ほとんど聞いたことはりません。
とはいえ、「マネジメント」(という概念)の産みの親であるドラッカーですから、現在ではほとんど常識となっている(はずの)マネジメントの基本は押さえているといていいですね。古典の古典たるゆえんといましょうか。
ドラッカー自身も、「経営学は現代人にとっての常識」といってますから、日本がお得意のアニメでマネジメントの基礎を勉強するのは、「楽しくて役に立つ」という王道を歩いているといっていいでしょう。
さて、昨日(4月25日)の放送では、以下のポイントが紹介されていました。
●ゴール設定 ⇒ 甲子園で優勝するというゴール。ビジョンや目標といってもいいでしょうか。
●マネージャーの資質 ⇒ スキルではなく、真摯(しんし)であること。
●組織の定義 ⇒ 野球部の定義、存在意義。
●顧客の定義 ⇒ 野球部の顧客とは?
メモとるのを忘れた箇所があるかもしれません。ほかのことしながら、「ながら」で見てましたので。
もちろん、マネジャーやマネジメントという概念はこれほど単純なものではありませんが、その昔、部活のマネージャーと会社のマネージャーは同じか、違うのかという疑問をもったことのある私としても、面白いものを感じました。
本日(4月26日)の放送では、「マーケティング」が取り上げられます。
「マーケティング」は、ドラッカー経営学のなかでは中核をなす概念です。
『もしドラ』では、どう料理されるのか?? きょうの放送が楽しみですね。
<関連サイト>
『もしドラ』(NHKアニメワールド)
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