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2011年4月30日土曜日

NHKのアニメ 『もしドラ』 の第5回放送(4月29日)のおさらい-イノベーションという仮説はデータで検証する


 昨夜、NHKのアニメ「もしドラ」の第5回放送みましたか?

 さて、昨日(4月29日)の放送は、「みなみは過去の高校野球を捨てた」というタイトル。

 第2回と第3回の「おさらい」に書きましたが、ドラッカー経営学のエッセンスは顧客創造、そのための二本柱がマーケティングとイノベーションです。

 今回は、その 2本目の柱であるイノベーションを実地に応用するして実験してみるドラマが開始されたわけですね。

 監督が導入した「新機軸」は 「ノーバント、ノーボール作戦」。攻撃に際しては点を取るための常識であったバントはいっさいしない。守備に際してはピッチャーはストライクしか投げないという、常識やぶりの「戦略」です。

 野球についてある程度知っていればわかると思いますが、つまるところ「打たせて取る」戦術ということですね。

 そのココロは、ピッチャーの投球数をミニマム(最小)にするということ。夏の炎天下でもっとも疲弊するのがピッチャー。そのピッチャーの疲労からくる肉体的、精神的な負担をミニマムにするために、一試合の投球数を100球以内に抑える。

 これは、日本の野球よりも、アメリカのベースボールでは常識となっている考えです。大リーグでは、ピッッチャーには一試合を最後まで投げさせずに、かならず交代させますが、これはきわめて理にかなったことなのです。

 しかし、この戦術を実行するには条件があります。

 守備がしっかりしていないといけない。これは経済学でいう「トレードオフ」の関係でもありますね。あっち立てれば、こっち立たず。打たれたら取らなくてはならない。

 ピッチャー一人に依存せず、全員がそれぞれのポジションで積極的に責任を果たす。これは、日本の政治家もよく使う表現でいえば、「全員野球」ということになるでしょう。ピッチャーとキャッチャー以外の野手も、控えの選手もすべてがチームの一員として、果たすべき役割を果たすのがチームメンバーが全員参加する「全員野球」

 さて、大学生との練習試合で実験することにした監督は、いったん打ち出した戦術を最初から最後まで変更しませんが、それはなぜでしょう?

 ブレない姿勢で臨んだのは、選手を動揺させないという精神的意味もあったでしょうが、監督の目的があたらしい戦術という「仮説」を、実地で「検証」することにあったからですね。そのプロセスのなかで、実験結果は、スコアブックに記入されたデータのなかに如実にあらわれてくる。

 試合には負けても、「仮説検証」という目的は十分に実現できたわけですね。仮説検証はかならずデータと実際をつき合わせて行う。数字で考えることの重要性。


 また、主人公みなみの役割についても重要なシーンがありました。

 それは、プレイイング・マネージャーという立ち位置ではないみなみが果たしている役割について。

 変化をもたらしたが変化の主体ではない。しかし、変化を起こす触媒(カタリスト)として機能しているという「気づき」です。

 これはまさに「社内コンサルタント」の重要な機能です。この機能をもつ存在は、きわめて重要な存在です。命令系統のなかにいなくても、組織に変化を起こすことはできる。

 「触媒」というコトバは使ってませんが、このことに気がついたことは、本人にとっても、チーム全体にとっても、大きな収穫であったといえるでしょう。

 この物語の最初からあった「ネジレ」が、ようやく意味のあるものであることがわかってきました。


 さて、次回(5月2日)の放送では、「みなみは戦略と現状について考えた」というタイトルでストーリーが進行していきます。

 来週月曜日もまた楽しみですね。






<関連サイト>

『もしドラ』(NHKアニメワールド)


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レビュー 『これを見ればドラッカーが60分で分かるDVD』(アップリンク、2010)

書評 『知の巨人ドラッカー自伝』(ピーター・F.ドラッカー、牧野 洋訳・解説、日経ビジネス人文庫、2009 単行本初版 2005)




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