2010年10月9日土曜日
書評 『この国を出よ』(大前研一/柳井 正、小学館、2010)
■この本は、「やる気のある若者たち」への応援歌だ!■
経営コンサルタントで事業経営者の大前研一と、いまや日本のグローバル展開をリードするユニクロの経営者・柳井正の共著である。
この二人が交互に見解を発展させていく形で進行していくスタイルをとった本だが、二人とも「老大国日本」の「若者のふがいなさ」を叱っている。
おそらく叱られる対象である「ふがいない若者」が、この本を手にすることもないだろうし、もし手に取ったとしても、60歳を過ぎた(!)エネルギッシュな熱いオッサンたちの勢いに、この本を放り出してしまうだろう。
しかし、それはこの国しか知らないからなのだ。この国のなかに引きこもっているからなのだ。一歩でもこの国を出てみたらいい。仕事を求めてハングリーな人間たちであふれかえっているのである。この熱気、この厳しさ、この激しい生存競争を肌で感じよ、というのがこの本のメッセージなのだ・・・
(つづきは http://e-satoken.blogspot.com/2010/10/2010_09.html にて)