組織というものは、ミッション(使命)が明確であると存在意義も社会から認めてもらえます。
存在意義(=レゾンデートル)のなくなった組織がもたらす弊害として、経済産業省も挙げることができるのではないでしょうか。
だいぶ以前から「通産省(=経産省)無用論」がありました。もともと、通産省は敗戦後に白洲次郎によって「通商」と「産業」が合体してあたらしく再編されたもので、その使命はすでに終えて久しいといっても言い過ぎではないようです
今週(2011年8月27日号)の「週刊ダイヤモンド」の特集は「経産省解体!」。刺激的なタイトルですね。
民間企業は、つねに競争にさらされているので、ある程度まで自浄作用や自然淘汰が働きますが、役所の場合はミッションを喪失しても存続してしまうのが大きな問題。
官僚組織は、組織のミッション(使命)を全面的に見直すか、そうでなければ再編されるのも仕方ないというべきでしょう。
みなさんはどう思われますか?
目 次
特集 「経産省」解体!
Part 1 組織編 経産省解体への序曲
保安院分離で蠢く解体シナリオ
新・中央省庁再編案
天下り先増殖のあきれたカラクリ
経済産業省の組織
Interview 古賀茂明●経済産業省大臣官房付
Interview 海江田万里●経済産業大臣
Part 2 政策編 産業政策の無為無策
出だしからつまずくインフラ輸出
競争力向上目指す産業政策の愚
死屍累々の大プロジェクト政策
経済産業省の歴史
経産省が電力会社に屈した日
Interview 松永和夫●前経済産業事務次官
Part 3 人材編 経産官僚の本質
有能な若手の流出で小粒化
血で血を洗う派閥抗争の内幕
経済産業省 出世スゴロク
組織にはびこる根深い体質
経産官僚と財務官僚の気質の差
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