2011年3月9日水曜日
「ハインリッヒの法則」 は 「ヒヤリ・ハットの法則」 (きょうのコトバ)
昨日(2011年3月8日)は、営団地下鉄(現:東京メトロ)日比谷線の脱線事故が中目黒駅近くで発生してから11年目になる一日でした。
カーブでの脱線事故というと、JR西日本の福知山線の事故が記憶に新しいですが、5人が死亡し60人以上が負傷した「営団日比谷線脱線衝突事故」もまた、カーブを曲がりきれずに発生したものでした。
この事故のあと、当時のJR東日本社長の講演会を聞く機会がありましたが、そのときに初めて知ったのがこの「ハインリッヒの法則」です。
「ハインリッヒの法則」(Heinrich's law)とは、米国の損害保険会社で調査を担当していたハインリッヒ氏が事故データを分析しているなかで発見した法則です。
「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には29件の「軽傷」を伴う災害、さらにその背後には事故にはないっていないものの「ヒヤリ」とすること、「ハット」することが 300件起こっているというものです。
このため、「ハインリッヒの法則」は別名「ヒヤリ・ハットの法則」ともいうわけなのですね。
小さな「ヒヤリ」、つねに意識しておきたいものですね。ヒヤリの300分の1の確率で、大事故が発生しているのです。「ヒヤリ」すること、「ハット」することがあったら、すぐに見直しをかけてみることです。
「失敗学」における重要法則である「ハインリッヒの法則」について解説しました。
ではまた。
Tweet