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2011年10月24日月曜日

NHKスペシャル 「“中国人ボス”がやってきた-密着 レナウンの400日」(2011年10月23日) を見ましたか?



 昨夜(10月23日)21時から放送された 「NHKスペシャル “中国人ボス”がやってきた-密着 レナウンの400日-」を見ましたか?

 ビジネスパーソン必見の番組でしたね。中国企業によって買収される日本企業が増えているなか、いつそうなるとも限らないですから。得るものの多い、面白い番組でした。

 好き嫌いや、いい悪いにかかわらず、「資本の論理」は簡単に国境を越えてしまうものです。株主が欧米系の投資家であるか、アラブ系であるか、中国系であるかにかかわらず、企業経営においては「資本の論理」が貫徹することは言うまでもありません。

 ですから、あたらしいオーナーが中国企業になるケースも、今回の番組で取り上げられたレナウンや家電量販店のラオックスなどに限らず、中堅中小企業でも、今後ますます増えてくることでしょう。外資系企業というと欧米系という固定観念はもう捨てた方がいいのかもしれません。

 しかし、カネと違ってヒトというものは、そう簡単に国境を越えられるものじゃないですね。とくにアタマの中身であるマインドセットを変えるのはじつに難しい

 番組でも、当事者のレナウンの中国駐在の方々の苦労は手に取るように理解できましたが、日本企業としてということではなく、企業として、いや何よりもビジネスパーソンとして生き残るためには、マインドセットを切り替えていることが不可欠であることがよく描かれていました。見ていて、「ああ、たいへんだな~」と身にしみて感じてましたが。  

 日本人と中国人では、発想がまったく違いますから、その意味でも、お互いがホンネでぶつかりあった400日は意味があるものだったといっていいのでしょう。

 また、経営者の決断というものも、よく描かれていたように思います。中国側のトップダウン経営のスピード重視の姿勢日本で成功してきたセオリーどおりにはいかない中国市場の現実。オーナー企業の山東如意の会長が国営企業を俊敏な民間企業に添加させた実力者であるだけに説得力がありました。

 興味深いのは、中国側がレナウンのブランドではなく、ノウハウを買ったということです。日本では知名度の高いレナウンという企業ブランドも、中国ではまったく無名に等しいという厳しい現実。この事実を前提にすべてを考えなければならない。しかし、一方では日本におけるブランド価値を損ねたくないというジレンマ。

 ファッション業界の人間ではないですが、ブランド・マネジメントにかかわっていたわたしにとっては、その意味でも面白い番組でした。

 ブランド・マネジメントにかんしては、レナウン側の人間の言っていることが正しいのですが、中国側のスピード重視の姿勢、これまた競争の激しい状況では無視できません面で押さえてこうという戦略発想も興味深く感じました。それにしても、番組にでてきた韓国の E.LAND というアパレル企業のスピード経営には驚かされます。

 ただ、番組では説明されていませんでしたが、2010年5月に、中国の山東如意は40億円出資して41%強の持ち株比率で筆頭株主になりましたが、その山東如意に日本の総合商社・伊藤忠が2011年8月には30%出資、結果として伊藤忠がレナウンの12%オーナーとなりました。「資本の論理」というのはこういうもの、そう一筋縄でいくものではないですね。ただし、経営者にとっての意味と、従業員にとっての意味は大きく異なります。 

 このように働く人間の意向とは関係なく「資本の論理」は動き続けるものです。

 ヒトが、いやおうなくカネに振り回されるのは仕方ないとあきらめ、ビジネスパーソンである以上は、スピード重視で自ら変化しつづけるとことが大事だという教訓でしょうか。

 この点は、経営者もそれ以外のビジネスパーソンも同じ条件下にあるといっていいでしょう。


P.S. 番組を見逃したかたは、再放送は、2011年10月27日(木)午前0時15分~1時04分 NHK総合(26日深夜)ですので、今度こそお見逃しなく。 (2011年10月25日 追記)



<関連サイト>

レナウン(公式サイト)

山東如意集団(シャンドン・ルーイー 公式サイト)

E・LAND(韓国アパレル企業 公式サイト)


<ブログ内関連記事>

なぜ「経営現地化」が必要か?-欧米の多国籍企業の歴史に学ぶ

書評 『この国を出よ』(大前研一/柳井 正、小学館、2010)

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「個人と組織」の関係-「西欧型個人主義」 ではない 「アジア型個人主義」 をまずは理解することが重要!




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