「個」と「組織」それぞれの能力を向上し、「個」と「組織」のよりよい関係を築くために
                                    

NHK World (英語版 視聴料フリー!)

NHK World (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると、海外向け英語放送が24時間が流れるサイトにつながります。

Channel NewsAsia International (英語版 視聴料フリー!)

Channel NewsAsia International (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックするとシンガポールからの英語ニュースが24時間流れるサイトにつながります。

Al Jazeera English: Live Stream (英語版 視聴料フリー!)

Al Jazeera English: Live Stream (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると中東カタールからの英語ニュースが24時間流れるサイトにつながります。

Bloomberg TV (英語版 視聴料フリー!)

Bloomberg TV (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると、24時間ビジネス経済情報が英語で流れるサイトにつながります。

「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!(姉妹編ブログ)

「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!(姉妹編ブログ)
「専門知識」×「雑学」がビジネス思考の「引き出し」幅を拡げる! 最新投稿は画像をクリック!

MVVの3文字で、個人と組織にブレない軸とブランドをつくる!

MVVの3文字で、個人と組織にブレない軸とブランドをつくる!
このブログの執筆者が運営している facebookページです。

「日本型リーダーシップ」の基本は山本五十六にあり!

「日本型リーダーシップ」の基本は山本五十六にあり!
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」 には続きがあった!





東南アジア・ビジネスは背景をよく知ってから!

■■■■ 「ミャンマー再遊記」 全8回+α ■■■■
 総目次はここをクリック!
■■■■ 「三度目のミャンマー、三度目の正直」 全10回+α ■■■■
 総目次はここをクリック!
■■■■ 「タイのあれこれ」 全26回+番外編 (随時増補中) ■■■■
 総目次はここをクリック!



会社ウェブサイトは
 http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。   


  

2011年11月28日月曜日

コロンビア大学ビジネススクールの心理学者シーナ・アイエンガー教授の「白熱教室」(NHK・Eテレ)が始まりました


 コロンビア大学ビジネススクール 心理学者シーナ・アイエンガー教授の「白熱教室」(NHK・Eテレ)が始まりました。「選択とはチカラ」を説く授業です。

 心理学者で 『選択の科学』(櫻井祐子訳、文藝春秋社、2010) の著者が、米国東海岸ニューヨークの名門コロンビア大学のビジネススクール(=MBAコース)で教えている授業です。学生はみな社会人、しかも日本人も含めて世界中から集まってきています。

 アイエンガー教授の『選択の科学』 は半分まで読みましたが、今回の授業はビジネススクールでのものであるにもかかわらず、どうやらビジネスクールでは当たり前の 「合理的意志決定理論」 ではカバーできない心理学の領域が授業内容のようです。

 盲目の女性で両親はシーク教徒のインド人移民、カナダのトロント生まれで現在は米国のコロンビア大学教授。これだけでもこの人はどんな「選択」を人生で行ってきたのだろうかと興味が引かれますよね。

 「NHK コロンビア白熱教室」の公式サイトから授業概要の説明を引用しておきましょう。

 この大学で今人気を集めているのが、シーナ・アイエンガー教授の講義です。厳格なシーク教徒の両親に育てられ、さらに高校のとき網膜の病気で視力を失った彼女は、選択の余地がなかった自分の運命から、逆に「選択」を研究テーマに選びました。
 動物園の動物は、たっぷりエサを与えられているのに、野生の動物に比べてなぜ寿命が短いのか? スティーブ・ジョブズは、人生においてどんな選択をすることで世界を変えたのか? 24種類のジャムを売り場に並べた時と6種類のジャムを並べた場合を比較すると、前者の売り上げは10分の1しかなかった。なぜそんなことが起こるのか?
 アイエンガー教授は、学生たちに「あなたならどちらを選ぶ?なぜ?」と投げかけながら、自分で選択することの難しさと意味を問いかけていきます。その講義は、これから人生を切り開いていく若者たちにとって大きな指針を示すとともに、ビジネスの場における実践力をも養っています。
 圧倒的に不利な環境の中でも、自分の選択によって人生を切り開いてきたアイエンガー教授のメッセージ「選択は力なり」は、何ごとも自分で決めたがらない私たち日本人を目覚めさせてくれるはずです。


 講師をつとめるシーナ・アイエンガー教授の経歴がまた「選択」そのものの人生ですね。

シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)
1969年、カナダ・トロント生まれ。現在コロンビア大学ビジネススクール教授。両親はインドからの移民でシーク教徒。アメリカに移住した3才の時、眼の病気を患い、高校に上がる頃には視力を失った。シーク教徒の厳格な教義に従って育てられてきたが、アメリカの教育を受ける中で、「自分で選ぶこと」こそ、アメリカの力であると思い至り、「選択」を研究テーマにすることを思い立った。この講義は、どんな環境にあっても、自分の選択によって道は切り開けると信じてきた彼女の人生の物語でもある。


 昨日(11月27日)放送の第1回放送では「あなたの人生を決めるのは偶然?選択?」がテーマでしたが、これは英語で言うと Chance or Choice ? になります。Chance(偶然)も Choice(選択)も、同じ ch- で始まる単語なので、耳で聞くと、より効果的な「選択肢」ということになるのでしょう。

 アイエンガー教授は「選択」(choice)を「意志的な選択」の意味で使っていますが、「偶然による選択」もあるのではないか(?)と考えてしまうのは、ちょっと天の邪鬼に過ぎるでしょうか?

 ビジネスで行われる「判断」(judgement)、「選択」(choice)、そして「意志決定」(decision)。いずれも似たようなコトバですね。

 「判断」「選択」「意志決定」が、ほんとうに主体的な意志によるものになっているかどうか、反省する機会になるのではないかと、この心理学の授業には期待しています。人間は「習慣の奴隷」ですから、主体的な選択と思っているものが、じつはそうではないとはよくありそうなことですから。

 授業は全5回、以下の内容になっています。

2011年11月27日(日):第1回「あなたの人生を決めるのは偶然?選択?」
2011年12月4日(日):第2回「選択しているのは本当にあなた自身?」
2011年12月11日(日):第3回「最良の選択をする方法 選択ノートの勧め」
2011年12月18日(日):第4回「あふれる選択肢:どう選ぶか」
2011年12月25日(日):第5回「今の100ドルと1月後の120ドル どちらを選ぶ?幸福になるための技術」

 これまで放送された「ハーバード白熱授業」のサンデル教授は政治学、「スタンフォード白熱授業」のシーリグ教授は創造性開発、今度の「コロンビア白熱授業」は心理学。

 それぞれ専門分野も違いますし、授業のスタイルもそれぞれ個性的ですが、いずれも共通しているのは、一方通行のブロードキャスティング型ではないということ。インタラクティブ(=双方向)の対話を前提にした授業であるということですね。

 「対話」をつうじた相互理解のあり方のモデルとしてもとらえてみたい授業です。





PS 2014年7月10日に『選択の科学』が文春文庫から文庫化されます!




<関連サイト>

「NHK コロンビア白熱教室」の公式サイト

シーナ・アイエンガー『選択の科学』|文藝春秋|特設サイト・・『選択の科学』の特設サイト。今回の「白熱授業」(Heated Debate in the Classroom)の参加者募集のポスター(英語)を見ることができます

Sheena Iyengar on the art of choosing(TED July, 2010 英語・字幕なし 24分強)
・・授業ではなく講演(talk)の映像を見ることができる。いきなり京都での研究留学時代の「緑茶に砂糖」の話からはじまる。聴衆を笑いに誘う、この「つかみ」はうまい!


<ブログ内関連記事>

NHK・Eテレ 「スタンフォード白熱教室」(ティナ・シーリグ教授) 第8回放送(最終回)-最終課題のプレゼンテーションと全体のまとめ

「ハーバード白熱教室」(NHK ETV)・・・自分のアタマでものを考えさせるための授業とは

ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある





(2012年7月3日発売の拙著です)









Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!

 
end