「個」と「組織」それぞれの能力を向上し、「個」と「組織」のよりよい関係を築くために
                                    

NHK World (英語版 視聴料フリー!)

NHK World (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると、海外向け英語放送が24時間が流れるサイトにつながります。

Channel NewsAsia International (英語版 視聴料フリー!)

Channel NewsAsia International (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックするとシンガポールからの英語ニュースが24時間流れるサイトにつながります。

Al Jazeera English: Live Stream (英語版 視聴料フリー!)

Al Jazeera English: Live Stream (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると中東カタールからの英語ニュースが24時間流れるサイトにつながります。

Bloomberg TV (英語版 視聴料フリー!)

Bloomberg TV (英語版 視聴料フリー!)
画像をクリックすると、24時間ビジネス経済情報が英語で流れるサイトにつながります。

「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!(姉妹編ブログ)

「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!(姉妹編ブログ)
「専門知識」×「雑学」がビジネス思考の「引き出し」幅を拡げる! 最新投稿は画像をクリック!

MVVの3文字で、個人と組織にブレない軸とブランドをつくる!

MVVの3文字で、個人と組織にブレない軸とブランドをつくる!
このブログの執筆者が運営している facebookページです。

「日本型リーダーシップ」の基本は山本五十六にあり!

「日本型リーダーシップ」の基本は山本五十六にあり!
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」 には続きがあった!





東南アジア・ビジネスは背景をよく知ってから!

■■■■ 「ミャンマー再遊記」 全8回+α ■■■■
 総目次はここをクリック!
■■■■ 「三度目のミャンマー、三度目の正直」 全10回+α ■■■■
 総目次はここをクリック!
■■■■ 「タイのあれこれ」 全26回+番外編 (随時増補中) ■■■■
 総目次はここをクリック!



会社ウェブサイトは
 http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は ken@kensatoken.com にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。   


  
ラベル 対話 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 対話 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年8月28日木曜日

2014年8月の新刊書籍にて「天性のコーチともいうべき人」と紹介されました!-「対話」による「個別指導」を実践してます


2014年8月の新刊書籍にて、わたくし(=佐藤けんいち)が 「天性のコーチともいうべき人」 と紹介されました。

新刊書籍のタイトルは、『ヨーロッパ思想を読み解く-何が近代科学を生んだか-』(古田博司、ちくま新書、2014)です。

内容は、「なぜヨーロッパにのみ、近代科学を生み出す思想が発達したのか。師と弟子の対話形式で、カント、ニーチェらが繰り広げてきた知的格闘の論点を明らかにし、解説する。独自の視点と思索による、思想史再構築の試み」(出版社による)。

古田博司・筑波大学教授による本書は、大学院生の弟子との「問答」とその「解説」という形式で構成されているので、読みやすいと思います。

哲学の本ではありますが、この本の成立に、わたくし(=佐藤けんいち)がかかわってます。「おわりに」にをご覧ください(・・冒頭に掲載した同書の 226ページ)。



写真では読みにくいかもしれないので、文字として起こしておきましょう。

・・(前略)・・ ようやく応じてくれたのが、神田の飲み屋で会った集英社のビジネス部門の編集者だったが、ビジネスマンが読めるようにしてほしいという。筆者としてはこれは渡りに船だった。社会で活躍しているビジネスマンたちが、直観と超越で自信をもって新しい分野を開拓してくれたらどんなにうれしいだろうか。
 ところがである。四十年間も「理性の府」などという擬制のうぶ湯に浸かってきた筆者にはビジネスのことがよく分からない。そこでネットで同好の志を探すことにした。銀行系コンサルファーム出身、一橋大学卒、米国の工科大学でMBAを取得、経営コンサル会社ケン・マネジメント代表の佐藤けんいち氏が浮かんだ。早速手紙を出すと、著書『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012年)が届いた。 
 読むと、私の意図にぴったりだったので、氏にコーチを頼むことにする。二つ返事で引き受けてくれて、原稿を書くたびに佐藤氏に送り、ビジネス・マネジメント学の指南を受けた。氏は天性のコーチというべき人で、本書の多くが氏の補助からなっている。氏には深く感謝したい。・・(後略)・・


■資格にたよらない「個別指導」を実践

「天性のコーチというべき人」との評価は、身に余る光栄です。筑波大学の古田博司教授(専門は、政治思想・東アジア政治思想・北朝鮮政治・韓国社会論)には、正当な評価をいただき感謝しております。

わたしの手法は、いわゆる「狭義のコーチング」ではありません。「認定コーチ」ではありませんし、コーチとしての資格を取得しているわけでもありません。

基本的に、クライアント様とは対等な「パートナー」として接し、「対話」(ダイアローグ)をしながら一緒に考え、ベストな結果を「引き出す」という手法です。いわゆる「ソクラテス・メソッド」の応用です。プラトンの『対話篇』で展開されている、ソクラテスの「産婆術」。

組織人事に軸足をおいたわたしにとって、ビジネスとマネジメントはもちろんわたしの専門ですが、幅広い「アタマの引き出し」(=教養、雑学)が裏付けがあって成り立つ手法です。この双方につうじていないとできない手法です。

幅広い「アタマの引き出し」(=教養、雑学)が裏付けについては、姉妹編のブログ「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!をご覧ください。

「"思索するビジネスマン" が惜しみなく披露する「引き出し」の数々。ビジネスを広い文脈のなかに位置づけて、重層的かつ複眼的に考える」という趣旨で、いっけんビジネスとは関係ない分野で執筆を続けております。


拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012年)を拝読いただければなおその趣旨についてご理解していただけるものと思います。同書には Kindle(キンドル)版をはじめとした電子書籍版も容易されております。


また、、『一個人的策展年代-串聯社群,你需要雜學資料庫-』(佐藤賢一、陳文涵=訳、世茂出版社)として、台湾の出版社から中文繁体字版の翻訳も出版されています。


(2013年に台湾で出版された中文繁体字バージョン)


■「個人能力アップ」を基礎にした「組織能力アップ」

基本的に「個人能力アップ」と「組織能力アップ」を専門とし、関連分野の相談にも応じております。

TOEIC900点(上位3%以内)の英語力で、個人レベルと組織レベルの国際化を支援します。

ビジネス以外の問題解決にも応用する「ヨコ展開」も得意としております。ビジネスの手法がどこまで応用可能か慎重に探りながら実施すれば、かならず実り多い結果が得られるものと確信しております。

ビジネス以外の分野で活躍しておられる方々が、ビジネスパーソン向きにメッセージを発したいと思われる場合のお手伝いもいたします。今回ご紹介いただいた 『ヨーロッパ思想を読み解く』は書籍という形の実例です。

逆に、ビジネス以外の分野で情報発信したい経営者やビジネスパーソンの方々のために、「教養」(=リベラルアーツ)の個別指導もいたします。「教養」なきビジネスは短期的には成功しても長期的な成功は約束しません。

業務の一環として、経営学を中心に社会科学系の学術論文や報告書などの「査読」と「添削」も行っています(・・リンク先をクリックしてください)。これは個人能力アップの一環です。

先行き不透明な時代です。こんな時代には狭い専門ではとても問題解決はできません。

あくまでも本質論からのアプローチが不可欠なのです。狭い意味の「ビジネス」から他分野への「ヨコ展開」は、いっけん専門からの逸脱に見えるかもしれませんが、かならずしもそうではないのです。

ビジネスやマネジメント分野はもちろん、それ以外のさまざまな分野も含めて、「解決困難な問題」を抱えている方、「何が問題なのかわからない」という方は、いつでもご遠慮なくお問い合わせください。

まずは問題発見からはじまります。問題発見なき問題解決は、真の問題解決にはつながりません。



ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

お問い合わせは  ken@kensatoken.com   にどうぞ(24時間)。



以下に、わたしのプロフィールを掲載しておきます。

(『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の著者プロフィール)


<プロフィール>

◆タイで現地法人を立ち上げ経営した経験をもつ「組織変革コンサルタント」
◆ミッションは「自分で考え、自分で行動し、地球上どこでもやっていける「個」としての日本人を一人でも多くつくりだすこと!」
◆金融系コンサルファーム卒業後、成長する中小企業の「ナンバー2」として、社長業以外のすべての機能を実務担当者としてカバーした
◆1985年に一橋大学社会学部社会理論課程卒業(歴史学・西洋中世史専攻 阿部謹也ゼミナール)、1992年に米国の工科大学RPI(Rensselaer Polytechnic Institute)  にてMBA(経営学修士号)取得、専攻はMOT(技術経営).
◆海外経験は豊富。米国カリフォルニア州とニューヨーク州に在住経験。アメリカ大陸は陸路で東端から西端まで横断。ユーラシア大陸(=満洲・中国・ロシア・ヨーロッパ)は東端の大連から西端のロカ岬(ポルトガル)まで陸路で横断。イタリアは北から南のシチリアまで1ヶ月かけて踏破。インド・ネパール・チベットに40日間滞在。その他。
◆英語能力は TOEIC 900点
◆公的活動としては、私立 玉川学園の 「教育研究活動等有識者会議委員」 を 2003年以来務めており、国際ビジネスマンの立場からグローバル時代における学校経営と人材教育のあり方に対する提言を行っている
◆京都府生まれ◆寅年
◆大学時代は体育会合気道部主将をつとめマネジメントのなんたるかを肌身をつうじて体得した"知的体育会系"(合氣道弐段)
◆『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房)が好評発売中(電子書籍版あり)。同書の中文繁体字版 『一個人的策展年代:串聯社群,你需要雜學資料庫』(2013、世茂出版社)が2013年8月に台湾で出版
◆日本心理カウンセラー協会正会員


(TOEIC 総受験者の「上位 3%以内」です!)




(『日刊工業新聞』 2012年11月22日付け)


拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012) が、2013年8月に台湾で翻訳出版されました!




<ブログ内関連記事>


■コンサルタントの仕事のスタンス

コンサルタントの仕事は「対話」をつうじて問題を発見すること

ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある

「専門家」は何も分かっていない?-いかにして 「当事者」 は 「専門家」 を使いこなすべきか


■対話(=ダイアローグ)という方法

ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある

「組織変革」について-『国をつくるという仕事』の著者・西水美恵子さんよりフィードバックいただきました


■紹介記事

『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の出版前の2012年4月に受けたインタビューを再録します

日刊工業新聞(2012年11月22日付け)で『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)が紹介されました!


(『サンケイ・ビジネスアイ』 2012年10月22日付け)


拙著 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房、2012) が、2013年8月に台湾で翻訳出版されました!


bk1にて「書評の鉄人」の認定をいただきました! (2009年7月11日)



bk1「書評の鉄人~列伝~」というコーナーで特集を組んでいただきました! (2009年8月21日)



『クーリエ・ジャポン レビューコンテスト 第6回』 で、【編集長賞】 をいただきました!!







(2012年7月3日発売の拙著です)









Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!





end

2012年9月5日水曜日

「ブックダイアローグ東京」-『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)の出版記念イベントを開催しました(2012年9月4日)


昨日9月4日(火)、東京・北参道のコンセプトワークス株式会社で、 「ブックダイアローグ東京-『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』出版記念」を開催しました。 https://www.facebook.com/events/254980994621350/

先月の7月3日に刊行された『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房)の出版記念イベントです。10名限定のミニ会場で、読者のみなさんに集まっていただきました。

「ブック・ダイアローグ」とは何か? 聞き慣れないフレーズだと思います。

ブック・ダイアローグは、講演会ではありません。セミナーでもありません。トークショーでもありません。

ブック・ダイアローグ(Book Dialogue)、読んで字の如く、本の対話です。本についての対話。本をめぐっての対話。本をだしにしての対話。

席に座って、ひたすら講師の話を拝聴する。それでは、寝るなと言われても酷な話。講演会やセミナーで眠くなるのは生理現象、講師の責任でも、出席者の責任でもありません。

電車で座席に座っていると眠くなる。ヘアカットの際に椅子に座っていると眠くなる。なぜなら、心地よいから。ネコじゃなくても眠くなる(笑) 

わたしも講演会ではよく眠ります(笑) でもそれは、内容がつまらないからでは、ありません。

眠くなるのは、自分がしゃべれないからですね。人間というものは、本質的にしゃべりたいもの。自己表現したものです。それは、たとえクチベタであっても関係ありません。しゃべりながら眠る特技をおもちの方は別ですが、それは寝言に過ぎません(笑)

ブック・ダイアローグでは、講師だけが「しゃべり」を独占しません。出席者全員に「しゃべり」で参加していただきます。

今回も、「知的な会話」を楽しめるサロンみたいな会になったのではないかと思います。

出版関連イベントは、すでに行った京都、東京以外でも全国各地で開催する予定です。開催ご希望があれば、ぜひご連絡いただけると幸いです。 ⇒ ken@kensatoken.com  

開催前には、さまざまな媒体で告知したしますので、ぜひご参加いただけると幸いです。よろしくお願いします。




<ブログ内関連記事>

京都で 「出版記念食事会」を開催していただきました(2012年8月1日)

新刊 『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(佐藤けんいち、こう書房、2012)が、「新刊.jp」で紹介されました!

『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』の出版前の2012年4月に受けたインタビューを再録します





(2012年7月3日発売の拙著です)






Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!



end

2012年1月26日木曜日

由紀さおり世界デビューをどう捉えるか?-「偶然」を活かしきった「意図せざる海外進出」の事例として


昨夜(2012年1月25日)10:55から放送されたNHKの番組 SONGS では、由紀さおり が取り上げられていました。題して 「由紀さおり in ニューヨーク」。

なぜか昨年末に世界で大ブレイクした由紀さおり。その情報はすでに日本のマスコミでも取り上げられていますね。ひさびさに明るい、ほんとうに驚きのニュースです。

米国西海岸のポートランドのジャズオーケストラ「ピンク・マルティーニ」と共演したアルバム「1969 Pink Martini & Saori Yuki」が米国だけではなくインターネットをつうじて注目され、ロンドンやアメリカでの共演が実現したということです。しかも、日本語で全盛時代の昭和歌謡曲を歌っています。

ある日、突然全世界で注目されるようになったシンデレラ・ストーリーのようなものですが、デビュー43年で現在63歳の歌手にとっては、あらたなスタートラインに立ったということになるのかもしれません。

「ピンク・マルティーニ」と共演するキッカケがまた面白いですね。

「ピンク・マルティーニ」のリーダーが、たまたま米国の中古レコード店で、由紀さおりが人気歌手の座をつかむことになったアルバム「夜明けのスキャット」を手にとったのがキッカケだったそうですね。音楽からではなく、レコード・ジャケットの写真に惹かれてというのもまた面白い。たしかに20歳当時の由紀さおりは若くて美しいですね。その後、レコードを聴いてみて、その歌声に魅了されたのが始まりだとか。

アルバム発売以来43年にして起こったセレンディピティというべきでしょう。しかも、デジタルではなく超アナログなお話です。

アルバム売り上げ210万枚というヒットだったこともあるのでしょうが、カタチにしておけば、いつかどこかで誰かが手にすることがあるかもしれないということですね。確率的には極小の世界ですが。


今回の由紀さおり世界デビューは、「意図せざる海外進出」ということになりますね。

この点にかんしては、浮世絵やアニメやマンガに近いものがありますが、由紀さおりがそういったケースとは違うのは、本人の意志的な行動も大きくかかわっていることです。

昨夜のNHK番組によれば、中古レコードを購入して持ち帰った「ピンク・マルティーニ」リーダーが、曲をきいてたいへん気に入り、そのなかの一曲をカバーして自分たちのアルバムで発表、それをインターネットで発見した由紀さおり側のスタッフが「ピンク・マルティーニ」に連絡をとり、由紀さおりと意気投合した結果、アルバム「1969」をコラボレーションし、コンサートでの共演が実現したのだとか。

中古レコード店の在庫のなかから、偶然手に取ったアルバムからうまれたセレンディピティ。これまで発売され、中古市場に流通しているレコードの総数がどれくらいの規模になるのかはわかりませんが、ほんとうに極小の偶然としか言えません。

それも、「ピンク・マルティーニ」というジャズ・オーケストラが、1950年代から60年代の曲を現代に復活させることをミッションにしていること、由紀さおりが1960年代末から活動をはじめた歌手であることが重なったからです。

しかもコラボレーションが実現したのは、由紀さおり自身が長年、日本語の美しさを一人でも多くの人たちに実感してほしいというミッションがあったからでもありますね。

その対象が日本人から、世界に拡がったということは、ある意味では彼女自身のミッション遂行にあたては、渡りに船であったという言い方も間違いではないのかもしれません。

日本語の曲が日本以外でもブレイクしたケースでは、坂本九の「Sukiyaki」(=「上を向いて歩こう」)が有名ですが、これは積極的なプロモーション戦略のもとに行われた結果もたらされたものでした。全米ヒットチャート化のキッカケになったのは日系米人たちのあいだで人気になったことがあったようです。

由紀さおりの場合はまったく正反対です。そもそも、TVのインタビューなどで語っているのを聞く限り、本人は海外進出などとはまったく念頭にもなかったこと。

この事例から導き出せるのは、偶然を活かしきることの重要性です。

偶然を見つけ出すのはあくまでも人、その偶然を偶然に終わらせないのもまた人。結局は、人間が介在することによって、きわめて極小なチャンスが大きな結果をもたらしうるということを示しているわけです。

しかも、英語圏にあわせて英語で歌うわけでもない。過剰なローカリゼーションは行っていないということです。

考えてみたらオペラでも洋楽でも、日本公演の際に、すべてを日本語で歌うなんて考えられませんよね。由紀さおりは、そのまま日本語で歌っているわけですから、日本の歌謡曲(kayokyoku)という音楽ジャンルを世界の音楽市場に創り出したことになるのかもしれません。

由紀さおりは、歌謡番組がなくなってTVでみることもなくなりましたが、かつての歌謡曲全盛時代に小学生時代を送っていたわたしはTVでよく目にしたものです。

ところで、わたしが実際の由紀さおりをでナマを見たのは、日本国内ではなくベトナムの首都ハノイです。ジャパン・フェスティバルの企画で姉妹で招待されていたコンサートを見る機会がありました。実姉と一緒に行っていた童謡を聴かせる活動の一環でした。

わたしがこういう内容の記事を書くのもまた、偶然の積み重ねの結果です。

海外進出にあたっては、AKB48を大ヒットさせたプロデューサー秋本康によるインドネシア版の姉妹グループ JKT48(=ジャカルタの頭文字JKT)が始まっていますが、力こぶを入れた戦略的な進出だけでなく、偶然を活かした由紀さおりのようなケースもあります。

いっけん真逆のケースに見えますが、共通しているのは海外市場での市場創造。現地の潜在需要をいかに掘り起こす仕掛けをつくりことができるか、その見極めが大事だということでしょう。

JKT48のケースでも、インドネシア側からの熱心な働きかけがあったので、台湾でもタイでもなく、インドネシアが先行したと聞いています。

呼びかけに対して答えるかどうか、そしてどう答えるかが、その後を決める分かれ道になるのでしょう。呼びかけに対する応答、そしてキャッチボール。これが対話の本質でもありますね。

ビジネスにおいても同じです。いかに市場から聞こえてくる声をキャッチするか、その呼びかけにどう応答するかが大事なのです。

JKT48は日本語で歌っています。どこまでインドネシア市場でのローカリゼーションを行うのか注目していきたいところです。由紀さおりは、あくまでも日本語にこだわっています。

ローカリゼーションの程度はどこまで行うべきか、これもケースバイケースなので、市場との密接な対話が不可欠だということでしょう。個別の事例に則してじっくり研究するしかありません。







<関連サイト>

Pink Martini 公式サイト

由紀さおりオフィシャルブログ「はじめの一歩 ー日々生ききる

「世界を魅了する日本の歌謡曲~由紀さおり ヒットの秘密~」(NHKクローズアップ現代 2012年2月22日放送 ビデオ映像あり)

Pink Martini & Saori Yuki - ブルー・ライト・ヨコハマ(Youtube)
・・いしだあゆみ とはだいぶテイストが違うジャズスタイルです

JKT48 Meet & Greet di fX(Youtube)
・・インドネシアで日本語で歌うJKT48


<ブログ内関連記事>

書評 『対話の哲学-ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜-』(村岡晋一、講談社選書メチエ、2008)
・・「呼びかけ」と「応答」によって成り立つ関係、「話す」よりも「聞く」ことの重要性。「対話」の本質について考えるために

「レッドブル」-タイが本家本元の 「ローカル製品」 が 「グローバル製品」 として生まれ変わった!

書評 『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか-世界で売れる商品の異文化対応力-』(安西洋之、中林鉄太郎、日経BP社、2011)-日本製品とサービスを海外市場で売るために必要な考え方とは?
・・「ローカル商品のグローバル化」において、「レッドブル」の事例とは異なる、進出先市場でのローカリゼーションについて書かれた好著

書評 『プーチンと柔道の心』(V・プーチン/ V・シェスタコフ/A・レヴィツキー、山下泰裕/小林和男=編、朝日新聞出版、2009)






Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。   




end

2011年11月28日月曜日

コロンビア大学ビジネススクールの心理学者シーナ・アイエンガー教授の「白熱教室」(NHK・Eテレ)が始まりました


 コロンビア大学ビジネススクール 心理学者シーナ・アイエンガー教授の「白熱教室」(NHK・Eテレ)が始まりました。「選択とはチカラ」を説く授業です。

 心理学者で 『選択の科学』(櫻井祐子訳、文藝春秋社、2010) の著者が、米国東海岸ニューヨークの名門コロンビア大学のビジネススクール(=MBAコース)で教えている授業です。学生はみな社会人、しかも日本人も含めて世界中から集まってきています。

 アイエンガー教授の『選択の科学』 は半分まで読みましたが、今回の授業はビジネススクールでのものであるにもかかわらず、どうやらビジネスクールでは当たり前の 「合理的意志決定理論」 ではカバーできない心理学の領域が授業内容のようです。

 盲目の女性で両親はシーク教徒のインド人移民、カナダのトロント生まれで現在は米国のコロンビア大学教授。これだけでもこの人はどんな「選択」を人生で行ってきたのだろうかと興味が引かれますよね。

 「NHK コロンビア白熱教室」の公式サイトから授業概要の説明を引用しておきましょう。

 この大学で今人気を集めているのが、シーナ・アイエンガー教授の講義です。厳格なシーク教徒の両親に育てられ、さらに高校のとき網膜の病気で視力を失った彼女は、選択の余地がなかった自分の運命から、逆に「選択」を研究テーマに選びました。
 動物園の動物は、たっぷりエサを与えられているのに、野生の動物に比べてなぜ寿命が短いのか? スティーブ・ジョブズは、人生においてどんな選択をすることで世界を変えたのか? 24種類のジャムを売り場に並べた時と6種類のジャムを並べた場合を比較すると、前者の売り上げは10分の1しかなかった。なぜそんなことが起こるのか?
 アイエンガー教授は、学生たちに「あなたならどちらを選ぶ?なぜ?」と投げかけながら、自分で選択することの難しさと意味を問いかけていきます。その講義は、これから人生を切り開いていく若者たちにとって大きな指針を示すとともに、ビジネスの場における実践力をも養っています。
 圧倒的に不利な環境の中でも、自分の選択によって人生を切り開いてきたアイエンガー教授のメッセージ「選択は力なり」は、何ごとも自分で決めたがらない私たち日本人を目覚めさせてくれるはずです。


 講師をつとめるシーナ・アイエンガー教授の経歴がまた「選択」そのものの人生ですね。

シーナ・アイエンガー(Sheena Iyengar)
1969年、カナダ・トロント生まれ。現在コロンビア大学ビジネススクール教授。両親はインドからの移民でシーク教徒。アメリカに移住した3才の時、眼の病気を患い、高校に上がる頃には視力を失った。シーク教徒の厳格な教義に従って育てられてきたが、アメリカの教育を受ける中で、「自分で選ぶこと」こそ、アメリカの力であると思い至り、「選択」を研究テーマにすることを思い立った。この講義は、どんな環境にあっても、自分の選択によって道は切り開けると信じてきた彼女の人生の物語でもある。


 昨日(11月27日)放送の第1回放送では「あなたの人生を決めるのは偶然?選択?」がテーマでしたが、これは英語で言うと Chance or Choice ? になります。Chance(偶然)も Choice(選択)も、同じ ch- で始まる単語なので、耳で聞くと、より効果的な「選択肢」ということになるのでしょう。

 アイエンガー教授は「選択」(choice)を「意志的な選択」の意味で使っていますが、「偶然による選択」もあるのではないか(?)と考えてしまうのは、ちょっと天の邪鬼に過ぎるでしょうか?

 ビジネスで行われる「判断」(judgement)、「選択」(choice)、そして「意志決定」(decision)。いずれも似たようなコトバですね。

 「判断」「選択」「意志決定」が、ほんとうに主体的な意志によるものになっているかどうか、反省する機会になるのではないかと、この心理学の授業には期待しています。人間は「習慣の奴隷」ですから、主体的な選択と思っているものが、じつはそうではないとはよくありそうなことですから。

 授業は全5回、以下の内容になっています。

2011年11月27日(日):第1回「あなたの人生を決めるのは偶然?選択?」
2011年12月4日(日):第2回「選択しているのは本当にあなた自身?」
2011年12月11日(日):第3回「最良の選択をする方法 選択ノートの勧め」
2011年12月18日(日):第4回「あふれる選択肢:どう選ぶか」
2011年12月25日(日):第5回「今の100ドルと1月後の120ドル どちらを選ぶ?幸福になるための技術」

 これまで放送された「ハーバード白熱授業」のサンデル教授は政治学、「スタンフォード白熱授業」のシーリグ教授は創造性開発、今度の「コロンビア白熱授業」は心理学。

 それぞれ専門分野も違いますし、授業のスタイルもそれぞれ個性的ですが、いずれも共通しているのは、一方通行のブロードキャスティング型ではないということ。インタラクティブ(=双方向)の対話を前提にした授業であるということですね。

 「対話」をつうじた相互理解のあり方のモデルとしてもとらえてみたい授業です。





PS 2014年7月10日に『選択の科学』が文春文庫から文庫化されます!




<関連サイト>

「NHK コロンビア白熱教室」の公式サイト

シーナ・アイエンガー『選択の科学』|文藝春秋|特設サイト・・『選択の科学』の特設サイト。今回の「白熱授業」(Heated Debate in the Classroom)の参加者募集のポスター(英語)を見ることができます

Sheena Iyengar on the art of choosing(TED July, 2010 英語・字幕なし 24分強)
・・授業ではなく講演(talk)の映像を見ることができる。いきなり京都での研究留学時代の「緑茶に砂糖」の話からはじまる。聴衆を笑いに誘う、この「つかみ」はうまい!


<ブログ内関連記事>

NHK・Eテレ 「スタンフォード白熱教室」(ティナ・シーリグ教授) 第8回放送(最終回)-最終課題のプレゼンテーションと全体のまとめ

「ハーバード白熱教室」(NHK ETV)・・・自分のアタマでものを考えさせるための授業とは

ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある





(2012年7月3日発売の拙著です)









Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!

 
end

2011年11月7日月曜日

書評 『「怒るお客様」こそ、神様です!-クレーム客をお得意様に変える30の方法-』(谷 厚志、徳間書店、2011)-「対話をつうじた問題発見」こそ、クレーム対応の要


■「対話をつうじた問題発見」こそ、クレーム対応の要である

 クレームをキッカケに、クレーム客をロイヤルカスタマーにする方法について書かれた本です。

 重要なのは、ロイヤルカスタマーとリピーターは同じではないということ。低価格が目的のリピーターは、条件が変われば簡単にコロッと去ってしまうことがしばしばありますが、会社や商品に愛着をもってくれているロイヤルカスタマーは、頼みもしないのにクチコミをつうじて営業担当者になってくれるのです。

 とはいえ、クレームというものは、できれば受けたくないというのが人間の心情としては自然なものでしょう。誰だって文句言われてうれしい人はいない。わたしも、もちろん同じです(笑)

 じっさい、著者の前職場でも、クレーム担当者のストレスがたまるで、ガス抜きのための工夫を組織として行っていたようです。たとえ専門にクレームを専門に扱う担当者といえども、ココロのなかにたまった毒素は意識的に排出しておかなければ、自分のためにも家族のためにもならないからですね。カラダデトックス(毒素排出)と同じことですね。

 クレームからロイヤルカスタマーに変える方法といっても、アタマでは理解できても、なかなか実行は難しいものですね。まずは、クレームを受ける立場にある自分自身のココロのバリアを解除することが先決です。

 この本を読んでいて思ったのは、著者がそう言っているわけではありませんが、「対話をつうじた問題発見」こそ、クレーム対応の要であるということです。

 クレームをつけてくるお客さんは、話を聞いてほしいのです。自分の気持ちをわかってほしいのです。たんなる茶飲み話や雑談をしたいのではなく、真摯に対応してほしいのです。同情してほしいのではなく、「共感」してほしいのです。クレームの 80%は感情の問題だからなのです。

 つまりは、お客様は「対話」をもとめていることなわけですね。ですから、クレーム対応は「会話」ではダメ、「対話」にならないといけないのですね。

 この本は、そのための心構えや、使うべきフレーズ、使ってはいけないフレーズについて具体的に詳しく解説しています。

 何よりも実際のクレーム事例が面白い。当事者(=クレーム客とクレーム担当)にとっては真摯な対話なのですが、第三者的な立場で読んでいると、あまりにも理不尽で、笑ってしまうものも少なくありません。

 常識・期待値・価値観・・これらが当事者の双方でズレが発生しているからクレームが生じるのですが、これは事業者から見れば、このズレに気づくことができれば値千金というべきでしょう。

 クレーム客との真摯な「対話」をつうじて真因が発見できれば、あとは適切なフレーズを使ってクロージングにもっていくという方法論の問題となります。

 敵を味方に変える「対話術」は、最近では国際紛争解決においても利用されるようになっています。

 流血の事態にまでいたる国際紛争に比べたら、クレーム客の対応はそれほど困難なものとはいえないですよね。

 この本を読んだら、あとは「対話術」を磨くために実践あるのみです!





目 次 

第1章 「クレーム客」が「お得意様」になる理由
第2章 お客様の怒りは 90%笑いに変えられる
第3章 効果バツグン!クレーム対応の5ステップ
第4章 クレーム客を「10年客」にしてしまう魔法の言葉集
第5章 ご法度!やってはいけないNG対応
第6章 想定外!こんなときどうする?
第7章 想定外!「10年客」はこうして生まれる
第8章 お金をかけないサービスこそが「10年客」を喜ばせる


著者プロフィール

谷 厚志(たに・あつし)

クレーム・コンサルタント。学生時代から関西を拠点にタレントとして活躍。しかし大手新聞社の新創刊記念パーティーの司会でメインスポンサーの社名を間違えるという大失態をおかし、芸能界を引退。その後、広告会社を経て、2006年よりリクルートに移籍し、グループ会社のコールセンター、CS推進室クレーム対応責任者を歴任。2,000本以上のクレーム対応に接し、独自の「クレーム客をロイヤルカスタマーに変える方法」を確立、売り上げを驚異的に伸ばす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)。



<ブログ内関連記事>

書評 『CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり』(宗次徳二、日経ビジネス人文庫、2010 単行本初版1995に改題加筆)
・・顧客アンケートを読み込んでクレームから気づきを得る

「マイナスをプラスに変える方法」-『なぜか、人とお金がついてくる 50の習慣』(たかの友梨、フォレスト出版、2011) 「出版記念講演会」 に行ってきた

コンサルタントの仕事は「対話」をつうじて問題を発見すること





(2012年7月3日発売の拙著です)












Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。


禁無断転載!




end                  

2011年11月2日水曜日

コンサルタントの仕事は「対話」をつうじて問題を発見すること


 イタリア車のフェラーリなどのデザインを担当した、世界的な工業デザイナー奥山清行氏と経営学者・野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)との「対話」での奥山氏の発言に、ひじょうに示唆のとんだものがあることを発見しました。

 奥山氏は、「デザイナーの仕事はコンサルタントだ」と指摘したあとにつづけて、「本人もまだ気づいていない問題を洗い出すことが(デザイナーの)仕事なのです」と述べています。

 これこそまさに的確な指摘。デザイナーの仕事をつうじて、コンサルタントの仕事を語ってもらったという思いがします。

 わたし自身、金融系コンサルティング・ファームを卒業してから、中小企業のナンバー2として、実業の世界に7年ほどいましたが、コンサルタントなどの外部「専門家」 と 「当事者」 であるクライアントとは、そもそもが異なる存在であることをつよく体感しました。コンサルタントを受ける側の立場に身を置くことによって、ふたつの異なる方向の発想を体感することができたからです。この件については、すでにこのブログでも
「専門家」は何も分かっていない?-いかにして 「当事者」 は 「専門家」 を使いこなすべきか と題して書いてみました。

 コンサルタントは「専門家」なので専門的なアドバイスをしますが、それを受け入れるかどうかはあくまでも「当事者」であるクライアントが、主体的に取捨選択して意志決定するもの。

 専門家のアドバイスが意味をもつのは、クライアントとの 「対話」 をつうじて、「本人もまだ気づいていない問題を洗い出すこと」ができたときだといえます。

 クライアントがすでに気がついている問題は、部分最適の考えに基づいて外部にアウトソースすることも可能でしょう。それを専門にしているコンサルタントや士業やのかたがたも多く存在します。

 わたしは、あくまでも 「対話をつうじての問題発見」 を重視したコンサルティングを行ってきました。専門的アドバイスの前にコーチングによって問題発見を促すことにも似ていますが、誘導形式ではない、さらにもっと深いレベルの「対話」を重視しています。

 デザイナー奥山清行氏の発言は、コンサルタントの本質を語ってくれたものと考えるのは以上の理由です。

 デザインもコンサルティングも、あくまでも 「対話」 をつうじたクライアントとの共同作業であるのは、本質的に同じなのです。 



<関連サイト>

奥山清行氏×野中郁次郎氏 対談 7/9「創造の作法」


<ブログ内関連記事>

「専門家」は何も分かっていない?-いかにして 「当事者」 は 「専門家」 を使いこなすべきか
・・内部の「当事者」であるクライアントと外部の「専門家」は「対話」をつうじて共通認識をもつことを前提にした共同作業を行う


書評 『経営管理』(野中郁次郎、日経文庫、1985)
・・「ナレッジ・マネジメント」で世界的な権威となった野中郁次郎氏の原点ともいうべき一書







(2012年7月3日発売の拙著です 電子書籍版も発売中!)






Clip to Evernote 


ケン・マネジメントのウェブサイトは
http://kensatoken.com です。

ご意見・ご感想・ご質問は  ken@kensatoken.com   にどうぞ。
お手数ですが、クリック&ペーストでお願いします。

禁無断転載!



end    

2011年7月6日水曜日

【アタマの引き出し】のつくりかたワークショップ (2011年7月5日 19時 東京八重洲) を開催しました


 昨日(7月5日)は、 【アタマの引き出し】のつくりかたワークショップ を東京・八重洲で予定通り開催いたしました。

 ワークショップというものは、参加者のみなさんと一体になってつくりあげる「ライブ公演」のようなもの。おかげさまで、参加した皆様にとっても、たいへん充実した「体験」になったのではないかと思います。

 全員に参加してもらったのは 2種類のワーク。「対面型のロールプレイイング」と「全員参加の連想ゲーム」。個人の「学び」とちがって集団での「学び」には、いわば集合知とでもよぶべきものが実現するものです。「人の振り見て我が振り直せ」とはややネガティブな表現ですが、他者からいいとこどりすると考えれば、集団での「学び」の本質をついたものだといってもいいでしょう。

 この点については、ブログに書いた記事 ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある を参照していただけると幸いです。

 初対面での最初の3分が勝負だと、心理学ではよくいわれていますね。初対面では、自分のアタマをフル回転して「引き出し」を駆使し、いかに相手から話を「引き出す」か。

 世の中が複雑化し、趣味や価値観が多様化する現在、営業担当者もかつてのように、昨夜のナイター(・・プロ野球のことです)やゴルフの話題で、すべてが間に合うなんてことはありえません。どんな人とのあいだにも「共通点」を即座に発見し、「共感」するポイントを見つけるワザが必要とされるのです。

 こういった「中身のある雑談」は、偶然の出会いが死命を決することすらある現代世界においては、営業担当者に限らず、必須のスキルやマインドセットといってもいいでしょう。

 「アタマの引き出し」とは、通常は「引き出し」といっています。『大辞泉』によれば以下のように書かれています。

ひき‐だし【引(き)出し/▽抽き出し】
1. 引き出すこと。「預金の―」
2.(「抽斗」とも書く)机・たんすなどに取り付けて、抜き差しができるようにした箱。
3. 臨機応変に活用できる、隠れ持った多様な知識や豊かな経験のたとえ。「―が多く、どんな役でもこなせる俳優」

 「アタマの引き出し」はいうまでもなく「3.」の意味のことですね。「2.」のタンスの引き出しが比喩的に私用されたものでしょう。

 「アタマの引き出し」つくりは、エッセンスだけを抽出すると以下のようになるでしょうか?

●観察するクセをつける
●すぐに検索して調べるクセをつける
●アウトプットすることで、再生された記憶があらたに再編集された記憶として定着する
●違いよりも共通性に注目してアウトプットする

 もちろん、これだけでは抽象的で理解しにくいでしょうし、「引き出し」つくりには、高速道はありません。

 朝起きたら顔を洗うのと同じくらいまでに、無意識に実行してしまう「生活習慣」にしてしまうことが必要です。

 これまでブログにも何度か書いていますが、昔ながらの格言にもあるように 「三日三月三年」(みっか・みつき・さんねん) たった段階で、効果が目に見えるものになってくるといっていいでしょうしょう。

 なにごとも「継続はチカラなり」。地道にコツコツと。しかし、日々の取り組みが、三ヶ月後、三年後には大きな差となって現れてくるのは間違いありません。

 日本では昨年2010年あたりから、ようやく「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の授業が注目されたことがキッカケになって「参加型でダイアローグ重視のワークショップ」に関心が集まるようになってきましたが、まだまだワークショップが定着したとはいえない状況です。

 次回のワークショップは、遠くないうちに開催する予定ですので、その際はぜひ御参加をご検討ください。



<関連サイト>

【アタマの引き出し】のつくりかたワークショップ(2011年7月5日実施)


<ブログ内関連記事>

NHK・Eテレ 「スタンフォード白熱教室」(ティナ・シーリグ教授) 第8回放送(最終回)-最終課題のプレゼンテーションと全体のまとめ


*以下は、姉妹編の「「アタマの引き出し」は生きるチカラだ!」にアップした記事です。ご参考まで。

【アタマの引き出し】のつくりかたワークショップ を開催します (2011年7月5日 19時 東京八重洲)

「ハーバード白熱教室」(NHK ETV)・・・自分のアタマでものを考えさせるための授業とは

ダイアローグ(=対話)を重視した「ソクラテス・メソッド」の本質は、一対一の対話経験を集団のなかで学びを共有するファシリテーションにある

「◆未来をつくるブック・ダイアログ◆『国をつくるという仕事』 西水美恵子さんとの対話」に参加してきた-ファシリテーションについて

「三日三月三年」(みっか・みつき・さんねん)




Clip to Evernote