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2011年5月30日月曜日

NHK・Eテレ 「スタンフォード白熱教室」(ティナ・シーリグ教授) 第5回放送-プレゼンは「つかみ」と「ストーリー」、そして限られた時間でアイデアをカタチにする


 NHK・Eテレの「スタンフォード白熱教室」。ティナ・シーリグ教授の「起業家育成コースの集中講座」(Stanford Technology Ventures Program)。まさに、シリコンバレーのテクノロジー・ベンチャーのゆりかごであるスタンフォードらしい授業ですね。

 すでに授業は第5回目、全8回の授業の「後半」最初の授業となります。いよいよ「最終課題」にむけて進んでいきます。

 最終課題は、「コーヒーの新しい飲み方」。すでにグループ分けが前回なされていますので、最終回にむけて、授業と平行して自分たちのチカラで課題解決はグループワークとして行います。授業はそのために必要なスキルを伝授することになります。

 まずはいつもどおり、ウォームアップから。ウォームアップじたいがチームビルディングになっています。毎回趣向を変えながら、アシスタントの主導で、メンバー全員を巻き込みながら、カラダを動かして肩のチカラを抜いていく。カラダがほぐれれば、アタマの回転と柔軟性はスタンバイ。

 今回(5月29日)のテーマは「30分で新製品を作る」。公式サイトの説明は以下のとおりです。

 どんなに良いアイデアがあっても、それを上手く説明出来なければ採用されません。
 プレゼンテーションの基本は、ストーリーを語ることです。ビジネスでの売り込みも子供にいうことを聞かせるときも給料を上げてもらうのにも、説得力のあるストーリーを組み立てることがポイントです。相手の心をつかむプレゼンテクニックを、スタンフォードのイノベーション大会の優秀作品を題材に学んでいきます。 
 もうひとつ大切なのが、締切というプレッシャーの中でいかに創造性を発揮するかということ。学生に「30分間で魅力的なグリーティングカードを作る」というテーマを与えます。時間と道具が限られている中で、奇抜な発想が次々に飛び出します。

 今回のテーマは、以下の 2つになります。

(1) 相手の心をつかむプレゼンテクニック =ストーリーを語ること
(2) 限られた時間というプレッシャーの中で、いかに創造性を発揮するかを体感すること

 では、それぞれについて見ておきましょう。


相手の心をつかむプレゼンテクニック =ストーリーを語ること

 まず (1) 相手の心をつかむプレゼンテクニック =ストーリーを語ること については、「スタンフォードのイノベーション大会」の優秀作品を題材に。ビデオ・プレゼンテーションを3本みながら、それぞれについて何がポイントかを考える形で授業が進みます。

 その前に、シーリグ教授からレクチャーがあったのは、「ストーリー」と「つかみ」の重要性

 いろんな文章の書き出しの一行を紹介しながら、「つかみ」の重要性を学生に納得させます。有名な文学作品に限らず、はじめの一行でその後を読むかどうかが決まってしまう。心理学的に十分に納得できる話です。最初の3分よりも短い一行。

 「つかみ」のキモは、アタマではなくココロに訴えること。感情に直接訴えかけること。予想外のオドロキを与えて、その後を引き続き聞きたい、見たいという気持ちにさせるモチベーションを与えること。

 日本なら、テレビのバラエティ番組を題材にしたほうが面白いかもしれませんね。芸人たちの見事な「つかみ」の事例はゴロゴロしています。

 「つかみ」で聴衆のココロをつかんだら、あとは「ストーリー」展開によって、プレゼンの最後まで聴衆の気持ちを引きつける。

 モノやサービスを買ってもらうには、その気になってもらわなければならないのですが、人の気持ちを動かすには無味乾燥のプレゼンでは面白くもなんともない。そのためには「ストーリー」でやることが重要。アップルのスティーブ・ジョブズのプレゼンなどその最たるものでしょう。

 これは、とくに日本人にとっては大きな課題かもしれませんね。まだまだロジカルシンキング段階の日本のプレゼン、見本はテレビにゴロゴロしているのですから、「つかみ」と「ストーリー」を意識して、シーリグ教授のいうようにひたすら練習するしかありませんね。


限られた時間というプレッシャーの中で、いかに創造性を発揮するか

 後者の (2) 限られた時間というプレッシャーの中で、いかに創造性を発揮するかを体感すること については、デッドラインまでに仕事をやりとげるという形で、ビジネスパーソンであれば「当たり前」になっているハズですが、学生の段階ではまだそうではないようですね。

 ただちょっと違うのは、「明日のアサイチまで ASAP で」というデッドライン設定方式ではなく、「いまから30分以内」というのがミソですね。

 一人でやっているわけではないグループワークでは、とくに今回の授業のように、学年も専攻もまったく異なる学生がチームを組んでグループワークをやるのは、ミーティングの時間調整だけでも大変ですから、非常に実際的なスキルとなることがわかります。

 課題は、「30分間で魅力的なグリーティングカードを作る」。4月22日の「アース・デイ」(Earth Day)用に「4枚セットのグリティングカード」をつくるという課題は、エコを意識する現代の学生にはうってつけの課題かもしれませんが、それでもアイデア出しから試作品作成、それから 30秒のプレゼンも考えるというのは非常に大きなプレッシャー、学生でなくても、なかなか過酷なものがあります。

 限られた持ち時間のなかで、いかに方向性を決め、アイデアを具体的なカタチにまでもっていくか。これは非常に面白いワークですね。

 その心は、課題 (1) の3本目のビデオの教訓である "fail early, fail fast" ですね。「失敗するのは早ければ早いほうがいい、しかも速ければ速いほど」といったところでしょうか。

 シーリグ教授が、この授業で初回から何度も強調しているように、最初から完璧を求めるのではなく、試作段階はスピードが勝負。ダメならすぐ廃棄し、またあらたな試作品をつくることが重要です。

 そしてここでも重要なのが、開発のための「ストーリー」を先につくること。「ストーリー」があれば、試作品もつくりやすい。

 企業でもこれができていないことが多いという指摘は、耳に痛いものがありますね。ヘタに時間とカネがあるとうまくいかないという教訓と受け取っておきましょう。

  ............................................................
 
 第1回からずっと一貫してますが、学生たちに課題をあたえて、創造的にものを考えさせる演習のあと、レクチャーでポイントを解説する授業のすすめかたは、きわめてプラクティカルで、アタマにすっと入ってきます。

 なんといっても、自分で考えて試行錯誤する経験を経たあとは、何が重要なのか理解しやすいものですね。


 放送予定は以下のとおりです。いよいよ、全8回の授業の後半に入っていきます。

5月1日(日) 第1回 「ブレーンストーミングで可能性を探れ!」
5月8日(日)第2回 「名札をめぐる冒険」
5月15日(日)第3回 「最悪の家族旅行を考える」
5月22日(日)第4回 「6つの考える帽子」
5月29日(日)第5回 「30分で新製品を作る」
6月5日 (日)第6回 「トランプで創造性を学ぶ」
6月12日(日)第7回 「真っ赤なウソを見破る(仮)」
6月19日(日)第8回 「新しいコーヒー体験(仮)」

 創造性をいかに発揮して、斬新なアイデアを具体的なカタチにするかという課題の解決。

 学びも多いが、集中力も要求される中身のきわめて濃い授業。これほど濃い 1時間もないのでは? そんな感想をもつ番組です。あと3回になってしまいましたが、日曜日の午後6時が楽しみですね!



<関連サイト>

「スタンフォード白熱教室」番組概要(NHK)

自分で自分を社長にする(Tina Seelig:ティナ・シーリグ)(YouTube 映像)



<ブログ内関連記事>

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